カリキュラム

ストレートマスターの学生と現職の教員の両方を対象とし、次のような小学校、中学校、高等学校の教員の養成をめざしている。

  1. 学部段階で教員としての基礎的・基本的な資質能力を修得した者の中から、さらにより実践的な指導力・展開力を備え、新しい学校づくりの有力な一員となり得る新人教員の育成。
  2. 一定の教職経験を有する現職教員を対象に、地域や学校における指導的役割を果たし得る教員として不可欠な、確かな指導理論と優れた実践力・応用力を備えたスクールリーダーの養成。

教育学研究科 教職専攻【教職大学院】の概要イメージ図

2023(令和5)年度学校課題研究テーマ一覧

<現職>

  1. 中学校外国語(英語)における「主体的に学習に取り組む態度」の指導と評価-自己調整学習に着目した授業実践による研究-
  2. 文学教材の「読みの交流」を通したインクルーシブな授業づくり-「プラタナスの木」の単元を事例として-
  3. 小学校音楽科を核としたSTEAM教育の一提案
  4. 教員一人一人の資質・能力を高める人材育成―若手教員を対象とした「マイクロOJT」を通して―

<ストレートマスター>

  1. インクルーシブ体育の実現に向けた「交流及び共同学習」における児童の意識に関する研究―小学校低学年のアダプテッド体育の授業を通して―
  2. 数学を日常と関連付ける問題づくりの研究―指導方法の検討と日常生活の数学の必要性の定着に着目して―
  3. 数学的な見方・考え方に気づく児童用ルーブリックの活用と効果―小学校第5学年「図形の角を調べよう」での実践を通して―
  4. 中学校数学科における感情を記録した教訓帰納の学習効果
  5. 地理の学習における多文化共生に向けた資質・能力を育てるための授業―中学校 社会科 地理分野「オセアニア州」の学習を通して―
  6. よりよい人間関係を育成する学級づくり ―TAPを活用して―
  7. 土地の成り立ちや特徴を踏まえた豪雨時における防災教育
  8. 作詞を通して言語感覚を養う授業デザイン
  9. 科学ニュースの読解力を高める指導法の検討―科学の不確実性を中心に―
  10. ロイロノートの相互参照を用いた文章構成力を養う学習デザイン―共有ノートを使用した「提案文をを書こう」を事例として―
  11. 5ラウンドシステムの授業における、話すこと(やり取り)の効果に関する検証 -生徒の発話に着目して-
  12. 社会科におけるゲーミフィケーション的授業デザイン―桃太郎電鉄教育版を使用して―
  13. パフォーマンス課題における課題設定と学習効果の基礎的研究-真正な課題に対する生徒の取り組みに着目して―
  14. キャリア教育における自己理解能力の育成について ―中学生の職場体験における事後学習指導の工夫―
  15. 生徒の「満足感」向上を促すための授業デザインに関する一考察―学習振り返りシートを活用したアドバイスの効果について―

基本5領域の統合をめざす実習

教職専門実習

(小学校あるいは中学校または高等学校での高度に専門的な実務実習と中学校または高等学校あるいは小学校もしくは私立学校でのインターン実習)

教職専門実習
内容 場所 期間
ガイダンス 本学
全体事前指導 本学
授業実践指導(1) 本学
授業実践指導(2) 本学
授業実践指導(3) 本学
授業実践指導(4) 本学
小・中・高等学校教育実習事前指導 本学
小・中・高等学校現場実習 公立小学校・中学校・高等学校 (10週間)
小・中・高等学校教育実習中間指導 本学
小・中・高等学校教育実習事後指導 本学
中・小・高等学校インターンシップ事前指導 本学
中・小・高等学校インターンシップ実習 公立中学校・小学校・私立学校 (1週間)
高等・中・小学インターンシップ事後指導 本学
全体事後指導 本学

学校における実習

期間集中型の長期実習

現職教員学生は2年次の春学期に、学部新卒者は1年次の秋学期に、10週間連続での実習を行います。事前のガイダンスや授業実践指導を充実させ、自己の課題をもって実習に望みます。事前の十分な準備と中間での指導、そして公立小・中・高等学校での10週間の継続的な経験が大きな効果を生みます。また10週間の実習とは異なる学校種で実施されるインターンシップ実習を通して、児童・生徒たちの実態とその指導にあたる先生方の姿を知る経験も大きな力となるはずです。

複数の現場での実習

異なる学校種において実習することにより、多様な観点から実験的・実証的な体験が可能です。