佐藤修先生小学校プログラミング教育を指導する教員の心理的ハードル

2020.01.13

日本の義務教育段階での「情報」に関する学習は、中学校学習指導要領(平成元年改訂)技術・家庭科技術分野で「情報基礎」の学習が始まりでした。全面実施が平成5年でしたので、現在42歳以上の人は学習していないことになります。次の学習指導要領改訂は平成10年で、中学校技術・家庭科技術分野で「情報基礎」が「情報とコンピュータ」の学習となりました。現在32歳位の人が該当します。しかし、平成元年、平成10年改訂時は、ソフトウェアの使い方が中心の授業であり、またプログラムに関する学習は選択履修のため、多くの方は学習したと思われますが、全員が確実にプログラミングを学習したのは平成20年改訂の中学校技術・家庭科技術分野で「情報に関する技術」の学習からになります。現在20代半ばの人たちです。こういう状況の中で小学校プログラミング教育の指導に当たる教員の心理的ハードルを、少しでも下げていく研修等の充実が必要だと考えています。