古川先生:学級経営のABCVol.4:シャーペン使わせて!?

2012.06.25
古川 鉄治

学校には、児童会が中心になって「学校生活のきまり」をつくって、子どもたちが気持ちよく学校生活を送れるようにしています。きまりを考えるときに「『…しない。』という目標や決まりではなく、できたら同じことでも『…しよう。』という表現したらどう」というように子どもたちに働きかけます。否定的な表現ではなく、肯定的な表現で子どもたちの行動を促すためでもあります。
これは一つの事例ですが、高学年になると必ずといっていいほど、「先生、シャーペンどうして学校で使っていけないの?」「シャーペン使ってもいいでしょう!」と子どもが担任に言ってきます。学校によっては、自由であるところもあると思いますが、「どうしてだろう?」「学校生活のきまりになってるものね!」と答えます。「児童会で決めたものだから、先生は答えられないよ。」と言う時もあります。
決まりを簡単に曲げたり、許したりすると学級経営上難しいことが後々出てきます。なぜ駄目なのか、どうしたら見直しができるのか、ルールに基づいてきちんと対処する必要があります。40人がともに毎日送っている学校生活。「みんなが気持ちよく送るためには…。」という姿勢で担任は対応していかねばなりません。