第2回教職大学院「フォローアップ研修」が行われました(午前編)

2012.12.03

本学教職大学院では、現職教員の資質能力の向上のために教職大学院の果たすべき役割について研究するために「フォローアップ研修」を行っています。教職大学院の教員や、ストレートマスター、現職院生、教職大学院のOB等が多数参加します。
今年度の第2回のフォローアップ研修は、12月1日(土)に行われました。
午前の部は、教職大学院の教員が、自己の研究分野の昨今の動向に関する研究報告を行います。12月1日(土)10:00-12:10に大学研究室棟で行われました。冒頭の阿久澤主任の挨拶のあと、次の2つの研究報告が行われました。
最初に、山口栄一教授が「授業目標を問い直す」について講義をしました。授業における目標とは、手がかりなのか、到達なのかという問いについて、学習指導要領や流行歌、流行漫画等を題材にし、「多重的知能」や「正統的周辺参加」の概念を用いながら検討していきました。
続いて、小松郁夫教授が「学校論のABC」について講義をしました。ご自身の来し方を振り返りながら、教育権や学習権、教育制度論と教育政策論、教職論と学校経営論などの先行研究の枠組みを提示し、学校のあるべき姿について検討していきました。
いずれも、長く研究を続けて来られた研究者の言葉は、本質的で深みを感じました。講義終了後に出された質問と、その後のグループごとの雑談で、活発なディスカッションとなりました。