第4回「現職教員における資質能力向上に関する研究会」が行われました

2011.12.05

本学教職大学院では、学術研究所の教師養成研究センターとの連携事業として現職教員の資質能力の向上のために教職大学院の果たすべき役割について研究するために「現職教員における資質能力向上に関する研究会」を実施しています。これは、教職大学院のフォローアップ研修でもあり、主として教職大学院のOBによる実践報告を中心に構成されています。
第4回の研究会は12月4日(土)14:00-17:00に大学研究室棟で行われました。冒頭の坂野主任の挨拶のあと、次の3つの実践報告が行われました。
小田原市立酒匂小学校の田畑陽子教諭は、「ICTを活用した授業づくり」と題して実践報告をしました。ストレートマスターから小学校に着任し、新規採用教員として8ヶ月で取り組んだICT活用の実践を報告しました。児童の意欲を喚起したり、大きさを実感させたりするために上手にICTを活用した意欲的な実践がたくさん示されました。
神奈川県足柄上郡開成町立開成南小学校の津田和彦教諭は、「教職大学院での学びを活かして」と題して実践報告をしました。学校現場に戻っての学級経営上のさまざまな苦労や取り組みの報告と、研究主任としての校内研究マネジメント上の苦労と成果について、教職大学院で学んだことの活かし方をたいへん生々しく報告しました。
杉並区立永福小学校の遠山典江主幹教諭は、「永福小学校における体力向上計画」と題して実践報告をしました。同校児童の体力の現状の報告の後、それに対するさまざまな実践的な取り組みについて、生活習慣の改善、運動の質と量、日常化、栄養のバランス、食事のとり方についての意識を日常的に持たせるという体力向上のプログラムが具体的に示されました。
教職大学院OBの報告を聞き、在学中の教職大学院の院生たちがたくさんの質問をし、ディスカッションが深まりました。
最後に、阿久澤教授から挨拶があり閉会しました。
終了後、楽しい食事会も行われました。教職大学院には在学時期に限りがあります。特に現職院生は1年で帰職します。現役の大学院生とOBとが交流することができるのも、フォローアップ研修の魅力の1つです。食事会でもお互いたくさんの刺激を受けていました。