第4回「教員の資質能力向上に資する教育学研究会」が行われました

2011.12.05

本学教職大学院では、学術研究所の教師養成研究センターと連携し、教員の資質能力向上に資する教育学研究の在り方を研究するために「教員の資質能力向上に資する教育学研究会」を実施しています。教職大学院の教員が、自己の研究分野の昨今の動向に関する研究報告を行います。
教職大学院の教員や、ストレートマスター、現職院生、教職大学院のOB等が多数参加しました。
第4回の研究会は12月4日(土)10:30-12:30に大学研究室棟で行われました。冒頭の挨拶のあと、次の2つの研究報告が行われました。
最初に、坂野慎二教授が「ドイツにおける教育政策の動向 -日本との比較から-」について講義をしました。我が国の教育行財政政策を深く検討するために、ドイツの戦後教育行財政史との比較をていねいに行った研究成果が紹介されました。特に、2001年のPISAショック後に学校評価政策の転換の時期に議論された内容や、その後の「教育フォーラム」の設置、「終日学校」の考え方、スタンダードの作成と評価機関の設置など、教育の質保証に関する政策の動向が示されました。
続いて、作間慎一教授が「謎解き読みによる<考える>読解指導への一提案」について講義をしました。今西祐行『一つの花』を題材に、作品の叙述にある不思議な点を詳細に指摘していきました。これらの指摘をもとに、ていねいに文学作品の読解させていく方法が具体的に提案されました。
いずれも、講義終了後に次々に質問が出され、活発なディスカッションが行われました。
最後に、長野研究科長から挨拶があり閉会しました。