第3回「現職教員における資質能力向上に関する研究会」が行われました

2011.06.20

本学教職大学院では、学術研究所の教師養成研究センターとの連携事業として現職教員の資質能力の向上のために教職大学院の果たすべき役割について研究するために「現職教員における資質能力向上に関する研究会」を実施しています。これは、教職大学院のフォローアップ研修でもあり、主として教職大学院のOBによる実践報告を中心に構成されています。
第3回の研究会は6月19日(土)14:00-17:00に大学研究室棟で行われました。冒頭の坂野主任の挨拶のあと、次の3つの実践報告が行われました。
神奈川県立武山養護学校の榎本達也講師は、「特別支援学校は特別なの?」と題して実践報告をしました。ストレートマスターから養護学校に着任し、新規採用教員として3ヶ月で感じたさまざまな気づきを報告しました。日々の実践の中で、教職大学院で学んだ危機管理のシミュレーション演習など、授業で学んだことがたいへん役に立ったとの報告がありました。
新宿区立東戸山小学校の福井みどり教諭は、「小1プロブレムと学級経営」と題して実践報告をしました。学校現場に戻っての学級経営上の苦労はあったものの、教職大学院で特別支援教育や授業づくり、授業技術等を生かし、さらに学校課題研究で作成した入門期の国語指導プログラムの実施した成果について報告しました。
玉川学園小学部の野瀬佳浩教諭は、「玉川学園の教育実践と課題」と題して実践報告をしました。玉川学園の教育活動の特長を踏まえ、1年生の担任として、総合科(生活科にあたる教科)における動物園見学をもとにした実践について報告しました。その上で、詳細なカリキュラムやシラバスの策定とダイナミックな体験的な学習との整合性について検討しました。
教職大学院OBの報告を聞き、在学中の教職大学院の院生たちがたくさんの質問をし、ディスカッションが深まりました。
最後に、阿久澤教授から挨拶があり閉会しました。
終了後、楽しい食事会も行われました。教職大学院には在学時期に限りがあります。特に現職院生は1年で帰職します。現役院生とOBとが交流することができるのも、フォローアップ研修の魅力の1つです。食事会でもお互いたくさんの刺激を受けていました。