教職大学院FD研究授業のまとめ

2026.03.25

今年度は11月6日と12月18日の2回行った。
授業後の協議においては、①「理論と実践の往還」のための授業づくりや教材開発の具体的な方策について、②SMの実践経験不足を補う指導法について、③現職院生の実践経験を活用した指導法、等についての議論が活発になされた。
教員が毎年、授業の研鑽に努めていることが、院生たちに良い印象を与えていると考えられるので、今後も定期的に継続していく予定である。

令和7年11月6日(木)15:00〜16:40(担当:西田太郎准教授)「授業デザインの研究と実践(現職)」
学習活動に対する社会文化的アプローチ(分析・考察)

  • 現職院生がそれぞれの理解から授業の視点を探る姿から理論と実践をつなごうとする学びが感じられた。
  • 検討の例が、現職院生の所属する中学校・高等学校ではなく、小学校のものであったことは、やや気になった。
  • 生徒の社会的な経験の差が、課題に向き合う時点で顕在化しているように思われる。

令和7年12月18日(木) 9:00~10:40(担当:久保田義彦教授、梅田比奈子教授、西田太郎准教授)「授業デザインの研究と実践」
子どもと教師のズレから授業改善を検討する

  • ALACTモデルを援用し、授業における子どもと教師の認識のズレを「8つの窓」を用いて整理する。整理の過程で生成AIとの対話結果をもとに、ズレの要因や授業改善の手法を検討した。その後、より本質的な気づきと行為の選択肢の拡大を目指し、SMと現職院生で構成したグループで討議を行った。
  • 学習指導案に生かす授業ツールとしてAIを活用しているが、これは教師自身の学びの伴走者としても有効であると考えられる。生成AIによる助言がすべてではないが、少なくとも自分以外による客観的な助言に一部として、生成AIを活用する意義は大きい。
  • 生成AIが返してくる回答が正しいという保証はないが、実習生や初任者にとって、授業の味方の一部についてヒントを得られるという点で大変有意義だった。
  • SMの授業に対して、互いの気づきを交流するとともに、現職院生の立場での授業の味方や改善のためのアドバイスをし合うことが、SMにとっては新しい見解を得る機会に、現職にとってはこれまでの教職経験で培ったものを改めて確認し、活用していく方策を意識する機会となっていた。