関西大学初等部の教育課程についてお聞きしました

2012.11.05

「教育課程編成の研究と実践」は、現職院生対象で、堀田先生と澤田先生に「教育課程とは何か」というところから丁寧に教えていただいています。
11月1日(木)、関西大学初等部教諭の塩谷京子先生にゲスト講義をしていただきました。関西大学初等部は開校3年目を迎え、「思考力育成」を学校の重点課題とし、思考スキルの習得・活用を重視したカリキュラム開発に取り組むという先進的な研究をされています。具体的には、思考スキルを習得する授業を「ミューズ学習」として教育課程に位置づけています。「ミューズ学習」の詳しい内容に触れることはできませんが、お話の中で教育課程の編成において私が大変勉強になったことが4つあります。

(1)今注目されている「思考力・判断力・表現力」の育成。中でも現場では捉えにくい思考力に焦点を当て、学校独自に子どもの発達段階に合わせて、身に付けさせたい思考スキルを系統立てていること
(2)学校の教育課程に重点課題として明確に「思考力育成」を位置付け、全教職員が保護者に説明できるようなカリキュラムを編成していること
(3)「ミューズ学習」の開発の過程で毎年成果と課題を振り返り、次年度の研究へつながり、生かされていること
(4)「思考スキル習得」という新しいことに挑戦しているが、土台として「基礎基本の学習」、「学習規律の確立」に徹底的に取り組んでいること

教職員が(さらに保護者も)一丸となって教育活動に取り組む先にこそ、子どもの学力向上があることを先生のお話を聞き強く実感することができました。
お忙しい中、私たちのために遠路来ていただいた塩谷先生と、このような貴重な機会を与えてくださった堀田先生に感謝いたします。ありがとうございました。

(現職院生・N.Y.)