校長のリーダーシップ(桃井第三小学校を見学して)

2012.07.02

6月28日(木)に「学校経営の研究と実践」の講義として、先週の川崎市立はるひ野小学校見学に引き続き、ストレートマスターおよび現職院生が合同で、杉並区立桃井第三小学校を見学させていただきました。
今回も以下の4つの観点をもって見学しました。
(1)今年度学校が目指すべきこと(校長の経営方針)
(2)特色ある教育活動
(3)教職員や児童の様子
(4)言語活動の整備
学校の昇降口に入るとまず目に留まったのは、靴箱の靴です。どの学年も踵がきちんとそろって並んでいました。また、子どもたちは私たちの顔を見て、きちんと挨拶をしてくれました。
はじめに倉澤昭校長先生に学校の概要をプレゼンしていただきました。4年前に先生が、着任されたころの様々な学校の課題を分析し、教員の「自己有用感」を高めながら校長としてのリーダーシップをとられていることが強く伝わってきました。その中で、とくに校長先生の力なくしては…と思われたことが2つあります。
1つ目は、ICT機器の整備です。わかりやすい授業づくりのために、常にアンテナを張り民間企業からの補助などあらゆる手段で機器を配置したり、活用の成果を実証として区にアピールしたりすることで、自校のみならず区内全校のICT機器導入を推進されていました。
2つ目は、理科専科や算数の少人数指導を2年生から導入するなどの人材配置です。複数教員での指導体制により、効果的な成果を上げられていました。
また、学校経営計画の基本構想を、9月段階で一次案、さらに修正し二次案、そして学校評価を加味して数回の修正案を出すとのことに驚きました。具体的な目標が示され、教員のモチベーションも上がるのではと感じました。
お忙しい中、参観に快く対応してくださった、倉澤校長先生、加藤副校長先生を始め、桃三小の先生方、ありがとうございました。また、小松教授と井出教授にはこのような充実した参観の機会を2回も与えてくださり、大変感謝しております。この見学の成果を次回の講義でわかりやすく発表したいと思います。

(現職院生・N.Y.)