第2回フォローアップ研修

2025.12.18

2025年11月29日(土)、玉川大学の大学研究棟にて第2回フォローアップ研修会が開催されました。今回の研修は、修了生お二人によるプレゼンテーションから始まりました。

1人目はストレートマスター10期の関野先生です。関野さんは「5年間を振り返って」というテーマで、初任1年目の苦労から現在に至るまでの歩みを丁寧に語ってくださいました。授業準備に追われ、子どもとの関わりに悩み、思い通りにいかない日々の中で、大学院の横のつながりがとても力になったとの話を伺いました。改めて、今年出会った18期の仲間たちとの出会いを大切にしたいと感じました。

二人目は現職15期の山崎先生は、「学ぶ文化」というテーマで、学びを“ゆたかさ”として捉える視点を共有してくださいました。子どもだけでなく、教員自身が学び続ける姿勢が学校全体の活力となり、その文化が子どもたちの学びにも広がっていくというお話は、教育の本質を改めて考えさせられるものでした。教員同士の学び合いの仕組みづくりや組織としての成長を支える視点など、現職ならではの具体的な実践も伺うことができました。

続くグループディスカッションでは、修了生・現職教員・現役院生が立場を越えて意見交換を行い、教員の未来、実習での悩みや現場の課題、教職大学院で身につけていくべき力などを語り合いました。互いの経験に触れながら、現場に向かう準備をより具体的に捉える時間となりました。

最後の教員プレゼンテーションでは、伊藤先生が「家庭科教育―家庭科で育む力―」についてお話しくださいました。家庭科がこれまで教育課程においてどのように位置づけられ、どのような考え方の変遷を経て現在の学習内容に至っているのか、家庭科の歴史を中心にご説明いただきました。家庭科は、生活に根ざした力を育てる教科として、これからの社会を生きる子どもたちに欠かせない学びであることを再認識する時間となりました。

今回の第2回フォローアップ研修会も、現場と教職大学院をつなぐ、とても学びの深い時間となりました。ご参加くださった皆様、そして学びを届けてくださった先生方に深く感謝申し上げます。

(SM1年Y.T)