12月4日(日)にフォローアップ研修が行われました(その2)

2011.12.05

午後は、修了生が研究発表を行いました。
小田原市立酒匂小学校の田畑陽子先生の研究テーマは、「ICTを活用した授業づくり~現場での実践を通して~」です。(1)ICTアイテムのいろいろ(2)授業での活用事例(3)ICT活用のメリット(4)今後の課題。以上4点についてお話していただきました。ICT活用のメリットとしては、視覚的な理解ができることと興味関心と意欲が喚起されることを感じているそうです。席替えをパソコンで選んでいるように席替え表を見せる、わらじの作り方をパラパラマンガのように見せるなど、自作のコンテンツも見せていただきました。
開成町立開成南小学校の津田和彦先生の研究テーマは、「教職大学院の学びを生かして」です。津田先生は研究主任をされています。また、3年生の担任でもあります。通常の学級における支援教育の取り組みと校内研究マネジメントの実践についてお話がありました。目標を細分化しスモールステップで段階的に指導することで、支援を要する子が変容していった実践を紹介してくださいました。「○○さん、座ります。」と根気よく言い続けることや、保護者との「困り感」の共有化により、児童の様子が変わってきたことがわかりました。学級通信でほめることも保護者にもほめられるというダブルの効果があったようです。教職大学院の阿久澤教授からは、外部の先生に入っていただくことのよさについての助言がありました。
杉並区立永福小学校の遠山典江先生の研究テーマは、「永福小学校における体力向上計画」です。遠山先生は、4-6年生の体育を教えています。永福小学校では、一人一人にあった体力を向上させるために、TT指導による体育学習の指導を行っています。体育朝会が毎週あり、今は、3分間マラソンに取り組んでいるそうです。体力向上のために、永福マラソン、アスリートによる授業、体育朝会、体育授業の充実をあげられていました。学校保健委員会では、「1日30分体を動かそう」という目標を決めるなどして、総合的に体力を向上する取り組みを紹介しました。基礎体力アップのプログラム実現のために、基本動作のユニットづくり、運動の日常化、生活習慣の改善をあげていました。
教職大学院卒業後も、それぞれの学校でご自分の研究の実践をしている報告を聞いて、卒業生がご活躍されていることを知り、大変心強く思いました。また、卒業後も引き続き研究を続けられている姿勢を見習いたいと思いました。大変有意義な時間を過ごすことができました。

(現職院生・T.G.)