学校課題研究のための授業を行ないました

2011.11.15

11月11日(金)に、私の所属校の6年生の学級で研究授業を行ないました。
本研究のねらいは、国語科において、物語教材の文章形態に応じた学習指導の工夫の仕方を考えることです。6年生の文学的文章の指導事項は「登場人物の相互関係や心情、場面についての描写をとらえ」ることです。
教材文は光村図書6年の「海の命」を使いました。この物語は、現実の世界で人間関係を通して成長していく太一のことを描いた文章です。単元を通して人物相関図を書く学習活動を取り入れています。
本時の目標は、「太一とおとう、与吉じいさ、母との関係を相関図にまとめよう」です。児童は、登場人物同士がどのように相手のことを思っているのかが分かる言葉を付箋に抜書きしてから、主人公の太一と登場人物の関係をワークシートにまとめました。その後、話し合いを通してみんなの考えを評価し合い、読み取りを確かなものにしていきました。最後に、読み取ったことを相関図に色分けしながらまとめました。
前回の授業を、同じ教職大学院の現職院生である丸山先生に見ていただき、指導計画を立てる際に理論的なことばかり先行しがちだということに気づくことができました。そこで、より一層児童の実態に応じた計画を立てるように工夫しました。今回は教師の説明を簡潔にして学習活動を一つに絞ったことで、児童は自分の力で学習課題を解けるようになりました。

(現職院生・I.S.)