在籍校における研究

2011.11.11

大学院の講義と少し離れた話をします。
教職大学院では、現職の教員と学生が一緒に学んでいます。その中でも東京都から派遣された私たち現職教員には、「在籍校における研究」というものがあります。1年間の大学院派遣ですが、現場と全く離れた生活を送っているわけではありません。「授業観察、授業実践、校務運営等を通じた実践的な研究」「学校や区市町村教育委員会の教育課題解決に向けた実践的な研究」のために、週1回程度の在籍校における研究が派遣中にも課せられています。
はじめは、何をしたらよいのか悩んでしまうこともありましたが、書類を作成・提出するだけでなく、教室の授業を参観してアドバイスしている人、大学院で学んだことを通信として現場に伝えている人、授業や行事の手伝いをしている人、少し離れた立場から現場の教員の相談にのっている人・・それぞれが工夫して取り組んでいます。
講義の中でも、それぞれの在籍校の教育課程や学校評価等の資料を持ち寄って、比較・検討することがあり、さまざまな地域から派遣されていることのよさを実感します。
また、学校課題研究でも在籍校の協力を得ています。今は、検証授業をさせていただいている現職院生が何人もいます。久々に授業をしてきた院生はやはり生き生きとしています。話を聞いていると、来年、早く教壇に戻って、大学院で学んだことを実践したいという思いが高まってきます。
大学院の学びには、在籍校の力が不可欠です。いつも協力・応援し、温かく迎え入れてくれている在籍校の先生方や子どもたちに感謝です。そして、現場に多くのことを還元できるよう、大学院での1日1日を大切にしてしっかりと学びたいと思っています。

(現職院生・T.Y.)