玉川学園低学年の教員研修に参加しました

2011.10.27

10月25日(火)に、玉川学園低学年の教員研修の講師として教職大学院の堀田教授が招かれ、低学年の先生方に「公立の普通教室のICT環境の現状」についての講演を行いました。
玉川学園低学年では、この夏に各教室に約90インチの大型スクリーンとプロジェクタ、そして実物投影機を全普通教室等に配備しました。そのことにより、今まで以上に授業の組み立てや展開等に幅を持たせられるようになりました。教員側は、どのような活用が授業をさらによくするものなのかを悩む姿もあり、今回の講演はそうした点を少しでも軽減できるような内容のものでした。
講演の内容は、主として公立の普通教室のICT環境の現状を例に進みました。2009年のスクールニューディール政策によって、多くの公立小学校のICT環境が整えられたこと、現在では小学校の普通教室の3分の2には、デジタルテレビやプロジェクタ、電子黒板が導入されていることなどが示されました。活用頻度が高いものは実物投影機であり、その使い方として、「やり方を一緒に見せる」「説明の大映し」「ノートの例示」などがあります。ここで留意する点は、ICT活用が児童の体験を奪ってはいけないということでした。
また、低学年の先生方に対しては、これだけでの教室のインフラが整っている環境であるため、今後、授業公開を増やし「公立学校をリードする立場であってほしい」と堀田教授はおしゃっていました。そして「分かりやすい授業による確実な習得のためのICT活用」「児童が習得したことを活用する場面でのICT活用」「特定の教員ではなく、誰にでも可能な現実的なICT活用」「公立校の手本となるオープンな学校公開」の4つの期待を先生方に示されました。

(現職院生・K.H.)