『理科教育の実践』の秋学期講師スタート

2011.09.26

玉川大学の教職大学院の特徴として、実践的な講義が多いことがあげられます。
火曜日の「理科教育の実践」もその1つです。澤田准教授と西村准教授が担当なさっています。澤田准教授は、「理科の「理」は王と田と土でできている。王は、かつて、ぎょく(玉)へんであった。田んぼや土で泥になりながら玉(宝物)を探す。宝物は、自分で発見するもの。子どもたちが泥だらけになって、一生懸命に取り組む理科の授業をする必要がある」とおっしゃいます。3、4年生から、自分たちで実験道具を用意することができます。実験室にあるものしか実験道具がないと教師は思いがちで、その概念をすてる必要があります。「きっと、こうやれば面白い」という発想を大事にするのだそうです。自分たちの考えた実験でやらせればいいのです。そこで、理科室にいろいろなものを置いてあげればいいのだ、ということを学びました。
この日は、私たち現職院生が、アルコールランプと、ガスバーナーの使い方の模擬授業をしました。模擬授業をすることで、何がポイントなのかよくわかります。アルコールランプのアルコールが多すぎても少なすぎてもいけないわけや、ガスバーナーで、最も確認すべき瞬間は、火をつける瞬間、コックが開きすぎていないか、という点など、安全指導の点で、知らなくてはいけないことをたくさん学ぶことができました。こぼれたアルコールに火をつけて、消す体験もしました。今後は、塩酸などの水溶液を原液から薄める方法などを実践しながら学びます。指導書を見ながら我流でやってきたことを専門の先生に学ぶことができるのは、貴重な体験です。

(現職院生・高橋豪)