豊島区の校長会の講演を聴講しました

2011.09.05

9月2日(金)に、教職大学院の堀田教授が豊島区の校長会で講演されました。私が豊島区所属ということで、堀田教授に声をかけていただき、末席で聴講させていただきました。
講演のテーマは、「教育の情報化」です。
「教育の情報化」とは、

  • 情報教育
  • 教科指導におけるICT活用
  • 校務の情報化
この3つを示します。

今回の講演は、「教科指導におけるICT活用」を中心に行われました。堀田教授は、特に児童生徒の学力向上を支える実物投影機の活用方法についてお話してくださいました。数あるICT機器の中でも、実物投影機は、使い方も簡単で、授業での活用のよさを味わうと手放せないと言わしめる機器だからです。
  • 指導の徹底のために
  • 指示の明確化のために
  • ノート指導を徹底し、学び方を身に付けさせるために

教室に実物投影機を常設することが活用の第一歩であること、そして、「何を映すか」「映した時に教師は児童・生徒に何と問うのか」が大事であることを示してくださいました。
実物投影機は、言語活動の充実にも大きく役立てることができます。数ある実践例の中でも、SDカードに保存してある児童生徒の作品を実物投影機で映す授業実践は、ぜひ真似してやってみたいと思いました。発表や交流、評価等の場面で活用できると思いました。
教室に実物投影機を常設している学校のベテランの先生方は、使うタイミングを心得ていることを示してくださいました。また、活用度の高い先生方は、奇をてらった教材を準備して投影するのではなく、ノート、教科書、ワークシート、資料集、実物等を効果的な場面をとらえて大きく映し、児童・生徒の「わかる」「できる」を促していくように努めていることを示してくださいました。
新学習指導要領実施に伴い、学習内容が増えた今日、授業のねらいを効率よく達成することは、授業力向上の視点からも課題となるところです。豊島区には全普通教室に大型デジタルテレビが、各校ごとに6台の実物投影機が導入されています。所属校の先生方も、実物投影機はよく活用しています。OJT研修の一つとして、ICT研修が本校では位置付けられているので、今後は、実物投影機の設置位置や効果的な使い方など先生方のアイデアを知る機会が増えるだろうと楽しみになりました。また、インフォーマルな機会も利用しながら、難しくないICT活用、効果的な実物投影機の活用について職場の先生方と情報交換していきたいと思いました。

(現職院生・A.C.)