学校訪問発表会を行いました

2011.06.28

6月23日(木)に井出准教授、西村准教授の講義の一環として、現職院生とストレートマスター合わせて24名が、横浜市立鴨志田第一小学校を訪問しました。そして、6月25日(土)に、井出准教授の講義「学校経営の実践と研究」にて学校訪問発表会を行いました。現職院生の指導の下で、訪問した際の様子についてストレートマスター1年生の4名が原稿を考え発表しました。

2人の先生方から示していただいた発表の視点は、以下の4つでした。

  1. 今年度、学校が目指すべきこと(井元・稲山)
  2. 特色ある教育活動について(丹野・守屋)
  3. 教職員や児童の特徴(新井・古見・佐々木)
  4. 言語環境の整備(葛西・高田)

詳しい内容は、以下の通りです。

1 今年度、学校が目指すべきこと(井元・稲山)

  1. 教育課程・学習指導
    • 横浜版学習指導要領をもとにした教育課程を編成していた
    • 「わかる授業」「学ぶ楽しさを感じられる授業」の創造に努めていた
    • 実験や観察、実技、操作などの活動を伴った授業展開を行っていた
  2. 児童・生徒指導
    • 職員が児童一人一人に丁寧に接することで、児童の自尊感情を育み、自分の夢や目標を大切にして、夢や目標に向かって努力する子供の育成を目指していた
    • 自分だけではなく人の幸せも考えた価値判断のできる児童の育成を行っていた
  3. 保護者・地域住民との連携
    • 学校の応援団としての学校運営協議会の設置を目指していた
    • 学校の安全・児童の安全確保のためのシステムを見直していた

2 特色ある教育活動について(丹野・守屋)

  1. 学校からの情報発信→広報部という校務分掌が存在していた
    • 広報部の重点活動→学校便り、HPを充実させていた(緊急時にも対応可能)
  2. 学校の公的応援団の設置→コミュニティースクールの導入→人と予算の確保していた
    • 学校運営協議会設置→「まち」とともに歩む学校づくり懇談会の充実させていた
    • 人とのつながり(ファンド、鴨中、コミハ、地域、PTA、外部人材、大学連携、ボラ)を重視していた
    • 学校コーディネーターや学校支援ボランティアの導入を行っていた
  3. 若手育成(OJT)→教育は先行投資
    • メンターという取り組み→授業力向上を目指して研修を計画・実行していた
    • 県外の学校視察→様々な事業に手を上げて、予算を確保していた

3 教職員や児童の特徴

  1. 教職員の特徴
    • 若手教員が多く、授業を工夫していこうという姿勢がたくさん見られた
    • 児童に寄り添い、児童の実態をよくとらえ、児童に対する真摯な姿勢が見られる教員が多かった
  2. 児童の特徴
    • 落ち着いて授業を受けている様子が目立った
    • 児童同士が「朝顔に水をあげてから遊ぶんだよ。」と声を掛け合って仕事に取り組んだり、雨の日の休み時間の過ごし方を委員会主催で工夫したりするなど、児童の主体的な活動が学校全体で見られた。
    • 外遊びをする児童は男女分け隔てなく遊び、孤立している児童は見られなかった。

4 言語環境の整備(高田・葛西)

  • 各学年、発達段階に応じて掲示がされていた
  • 教師主体の掲示物ではなく、児童主体の掲示物になっており、創意工夫が感じられた
  • 教室環境(共通掲示・行事に関わる掲示・児童の作品・学習活動に関わる掲示・読書コーナー)
  • 廊下や階段、トイレ(注意事項の掲示・呼びかけの掲示・学校からのお知らせ)
  • 「NGワード」を設定していた(クラス単位で)


今回の訪問、発表を通して、校長先生の学校経営の仕方によってこんなにも学校が変わるんだということ、保護者や地域住民に開かれた学校にするためにはホームページの充実も欠かせないということなどについてよく理解できました。
今回快く訪問を受け入れて下さった横浜市立鴨志田第一小学校の教職員の皆様にたいへん感謝しております。

(現職院生・I.S.)