夏期集中講義「コンピュータと教育」第1日目

2013.08.09

夏期集中講義の第2期「コンピュータと教育」(堀田龍也教授)が始まりました。この講義は教職大学院生と教育学研究科の学生が一緒に学びます。そのほかにも日本全国さまざまな学校の先生や企業の方をゲストにお迎えして授業が行われます。

本日は初日です。まず「学校の情報化」とは何か具体的に考えました。グループでイメージを出しあうと学校外向けのもの(学校ホームページ)・授業関係(デジタル教材など)・教師間の仕事のための3つに分けられると考えましたが、『教育の情報化に関する手引き』(2009)文部科学省によると「情報教育」「教科指導におけるICT活用」「校務の情報化」の3つで構成されており、これらを通して教育の質の向上を目指すものであるということを知りました。当たり前ですがICTを使って授業をすることが目的ではないことがポイントです。

それを踏まえて本日の講義では「教科指導におけるICT」に焦点をあてて、ICT活用の利点、ICT活用のスタートとして実物投影機とフラッシュ型教材の活用についての講義を受け、そしてゲストの方からICT活用による具体的な指導方法や教員がやる気になる校内研修について実践例を紹介していただきました。また、玉川学園低学年校舎の見学もさせていただきました。

ICTを活用すれば子どもの集中力や授業効率が上がり学力が高まること、そして教員の事務負担の軽減によって子どもと向き合う時間が増すことは明らかです。ICT活用がなかなかなされない地域・学校がある背景には、ICTが常設されていないことも大きく起因していますが、なによりも教員の「心のバリア」があるという堀田先生のお言葉が心に残りました。研修はもちろんのこと子どもの学びと同じく、教員も新しいことを取り入れて学び続けていく心を大切にしていきたいです。しかし、これから学校現場に出ていくストレートマスターや若手教員にとって、教科指導におけるICT活用方法を学ぶことも大切ですが、その根本には「授業力の向上が大切」というお話もありました。1つのツールとして今までの授業へ融合させる方法を頭に入れつつ、板書との連携やいつどこでどの教材を映すかという教材研究をできるように授業力をつけていきたいです。

最後に、本日お越しくださった沢山のゲストの先生方へ感謝をしつつ、明日も意欲的に学んでいきたいと思います。

(ストレートマスター1年・T.M.)