夏期集中講義「コンピュータと教育」第4日目

2013.08.14

堀田龍也教授の夏期集中講義「コンピュータと教育」も4日目を終えました。1日目に「教育の情報化とは具体的にどのようなものか」と考えた際には具体的に想像ができなかった状態から,私自身が抱いていた教育の情報化に対する誤解に向き合い,自分の変化を感じる4日間を過ごしてきました。

本日の講義では,これまで学んできた「教科教育におけるICT活用」や「校務の情報化」とは少し異なる,「情報教育」について学びました。まず,「ホントの人口は何人なの?」という情報教育の授業実践の映像を見て,情報教育とはどのようなものか考えました。この授業を実践されていた先生は,インターネットが普及した社会で生きる子どもたちへの情報教育だからこそ,書物から情報を得る体験から学んでほしいという思いをもち,授業をされていました。

インターネットを使えば,欲しい情報がすぐにピンポイントで見つかりますが,書物から情報を得る場合には全体を見据えて自分の必要な情報を選びとらなければなりません。このような,情報を活用する能力を育むのが「情報教育」です。「情報教育」とは,情報を収集し,見極め,適切に活用する「情報活用能力」を育む教育のことであり,コンピュータの扱い方を習得させるものではないと学びました。多くの情報が溢れる環境において,上手に情報を扱う能力を身につけさせることが期待されています。

情報教育とはどのようなものか,ということを学んだあと,ゲストの先生方の実践を模擬授業を交えながら教えていただきました。情報教育は難しいのではないか,という苦手意識がありましたが,目的や指導の場面に応じて活用できる教材があると知りました。また,子どもたちへの指導という視点に加えて,自分自身の情報との関わり方についても見つめ直すことができました。

情報教育とは何か,子どもたちに身につけさせたい力はどのようなものなのか,という学びから,現在実施されているカリキュラムの中での情報教育のあり方を理解し,今後の変化にも目を向けながら,実践していきたいと感じました。
(ストレートマスター1年・O.M.)