翔和学園に見学に行きました(報告その1)

2014.01.27

谷教授・堀田教授による「授業技術の研究と実践」の授業の一貫として,1月24日(金)に,東京都中野区にある翔和学園を訪問させていただきました。

翔和学園ホームページ

翔和学園は発達障害を中心とした特別支援教育に取り組んでいます。小中学部,高等部,大学部,就労移行支援とそれぞれの段階で「社会性を学び,集団の中で生きる力を身につける」ことを目的にしているNPO法人です。この学校の研修等に関わっていらっしゃる谷教授が見学の機会を設けてくださいました。
私たちが見学させていただいたのは,09:30-10:45の学習タイムです。小中学部では,音読が行われていました。授業者の先生が,指示と指示の間に「いい声だね」「○○君の手の挙げ方がいいね」等,子どもたちを褒めている姿が印象的でした。また,教室環境も子どもたち一人一人の特性に応じた支援がされていました。例えば,整理整頓の手助けとしてロッカーに見本の写真が貼ってあったり,その日の学習用具が時間割ごとにカゴに入っていたりと,とても細やかな学習支援がされており,「あ,これ真似したいな」というものがたくさんありました。
最後に伊藤校長先生から翔和学園の取り組みについてお話いただきました。その中に「4月の入学時のたいへんな様子と,3月の卒業時の育った様子を比較して見ていただくのが一番なんですけどね」というお話がありました。特別支援が必要な子どもたちの集団ですから,それはそれはたいへんなご苦労があるだろうということは想像に難くありません。その子どもたちをしっかりと育て上げていけるのは,翔和学園の先生方の授業技術の高さに裏付けられているのだろうと思いました。この日,見学中ずっと肌で感じていたことは,子どもたちに負けない先生方の熱量でした。
4月から現職院生は,教育委員会に行く者,現場に戻る者,それぞれいますが,どこであっても情熱をもって教育活動に携わらねば!と,気持ちが引き締まる思いでした。
今回,ご多忙の中,私たちの学びにご協力いただきました翔和学園の校長先生をはじめとする先生方に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
また,谷教授,堀田教授の「授業技術の研究と実践」の講義は,今回の翔和学園訪問で最終回となりました。ありがとうございました。
(現職院生・Y.S.)