フォローアップ研修

2015.11.26

今回の研修は、第4期修了生O先生、第7期修了生Y先生、近藤昭一先生による発表でした。
O先生は現場に出て困難に直面した時に、大学院の先生方の一言一言の本当の意味が分かると共にとても励まされたというお話でした。若手の急増する中、学年主任として初任の先生の悩みを聞き解決してあげたいけれど上手くいかない現状、悩みながらも前に進もうとする時に支えてくれる先輩の先生方がいる心強さ等、具体的に話してくださいました。若手の先生がどのような現状に立たされ、何を困難と感じているか、また、若手の多い学校が増える中、私達中堅教員がどのようにサポートしていくべきか考えさせられました。
Y先生は、大学院で学んだことをOJT研修に生かしていることと課題研究で取り組んだ内容をさらに自身の研究として深めている様子についてお話していただきました。OJTでは早めに通知表の書き方を教え、子供たちをどのように見取っていくかの目を養うきっかけづくりをしたり、様々な席替えの仕方を紹介し合ったりと教員の資質向上につながる内容やすぐに使えそうな内容を混ぜながら大学院での学びを人材育成に還元していました。また、課題研究の成果を現場での実践で、実証している貴重なお話を伺いました。来年、私達も現場に戻っても学び続けることの大切さを感じると共に、具体的に何をどう還元していけるのか不安になりました。
近藤先生からは、「成長の環境としてのメディアコミュニケーション」についてお話を伺い、ネット依存の軽重による差が人間関係に与える影響を様々な切り口で示していただきました。メディアを道具として使えるか、現実社会のコミュニティにおいて自分を位置づけられるかがポイントだと思いました。架空の現実の中に、自分自身の存在価値を求めることが可能な時代だからこそ、子供を取り巻くすべての人間関係を太くしていかなければいけないと感じました。

現職A.U. / H.M.