【スライドショー動画付】TSCP(Tamagawa Sustainable Chemistry-powered-vehicle Project)チームがWGC(World Green Challenge)2016においてソーラーカーグリーンフリートチャレンジ フリークラス部門で優勝!

2016.08.23


2016 年8月10日(水)から12日(金)まで秋田県大潟村ソーラースポーツラインにてWGC(World Green Challenge)2016が開催されました。本学の学生で構成されているTSCPチームは、ソーラーカーグリーンフリートチャレンジ フリークラスに、2人乗りの4輪車「未来叶い」で出場し、優勝しました。これは、昨年度開発した燃料電池車「未来叶い」に太陽電池を新たに取り付け、マグネシウム空気電池※1と太陽電池を利用したハイブリッド実験車両に改造したものです。
このWGCはソーラーカーや燃料電池車、ソーラーバイシクルの耐久レースとなっています。TSCPチームは、『マグネシウム循環社会推進協議会』にご協力をいただき、Tamagawa Sustainable Chemistry-powered-vehicle Projectとして初実験(レース)に挑戦しました。

  • 1この電池は、燃料電池の一種です。負極に金属マグネシウムを、正極に空気中の酸素を使用し、電解液としては食塩水を使用します。紙容器による軽量,無音で有害ガスを発生しない特徴があり,スマホ充電の非常用電池として販売されています。

エントリーしたソーラーカーグリーンフリートチャレンジ フリークラスは、全チームが参加可能なグリーンラリー部門での順位※2と、車両のアイデア・コンセプト※3などのプレゼンテーションの内容も審査項目に含まれます。

  • 21周あたりの走行時間が事前申告時間・周回数とどれだけ誤差が少ないかで得点が決められる
  • 3持続可能な社会を構築するために役に立つ技術やシステム

グリーンラリー部門の結果では、3日間の合計走行時間と走行した周回数を計測し、惜しくも3位になりました。

プレゼンテーションでは、学生は各自が設定したテーマに基づき、ポスターを使ってマシンの解説をしました。「未来叶い」の心臓部には、マグネシウム循環社会協議会参加企業である古河電池株式会社が世界で初めて難燃性マグネシュウム合金を使用したマグネシウム空気電池を搭載しています。今回の出場にあたって、同社いわき工場を訪れ、指導いただきながらマグネシウム空気電池の製作を学生自ら行いました。審査員からの講評では、「発表の内容をぜひ実現して欲しい」と評価をいただき、プレゼンテーションでは最高得点をいただきました。

レース中にドライバーやピットクルーたちは、五感をフル活用して走行時の電流・電圧やモーター音、タイヤから伝わる振動など、車体から発信されるありとあらゆる情報を確認し続けます。それは安定した走行のためだけでなく、さまざまなトラブルの発生を未然に防ぐためでもあります。今回も、走行時に発生した原因不明の異音により、夜通し修理作業を行いました。徹底的に原因を追究し、安全を確保することが車両への信頼性と走行に集中できる安心感につながります。このような対応をチームの糧として取り組んでいます。

「未来叶い」は、太陽光がなくてもマグネシウム空気電池の力で走行できるという利点があります。そのメリットを最大限活かせるのは、夜間の走行です。今回その性能を試すべく、レース会場で夜間に走行試験を行うチャンスをいただくことができました。搭載したマグネシウム空気電池の発電量は、家庭用のドライヤーの電力よりも少ないですが長時間にわたり発電する電力量は多く、前照灯を最大出力にした「未来叶い」は力強く走行することができました。

今回、TSCPチームは、マグネシウム空気電池と太陽電池をエネルギーとして活用する世界初のハイブリッドソーラーカーでレースに参加しました。持続可能な社会に向けたクリーンエネルギーの循環を目指し、新たな形を試みてチャレンジしました。いままで13年の英知を集結し、取り組んできた成果が実を結んだといえます。

これからもTSCPの活躍をご期待ください!