大学の取り組み

総合学園だからこそできる教師教育

幼稚園児から大学生、大学院生までが同一エリアで生活する玉川学園。
教職を志す学生にとって、キャンパスすべてが実践の場です。
園児・児童・生徒の登校から下校までの姿、そして彼らと触れ合う教師の姿を間近で見られることは、教職志望者にとって実際の教育現場を参観できる大切な時間となるばかりではなく、自らの目的を明確に持ち、学ぶ視点・考える力を養う機会ともなっています。

数多くの教育現場を体験し、実践力を育む

大学を卒業し、教壇に立ったとき、重要なのは実践力です。さまざまな場面、想定外の出来事に対応するためには、多くの現場体験を積み、総合的に判断して行動できる、即戦力としての教員養成を玉川大学では目指しています。

例えば教育学部では1年次より「教育プラクティクム(参観実習)」を行い、「いま教育現場で何が行なわれているのか?」現状の把握と体験を通して現代の教育のあり方を考える機会としています。

また、文学部・教育学部・リベラルアーツ学部では「教育インターンシップ」を展開している他、他の学部においても様々な教育施設や学校から届くボランティア派遣依頼の情報を一元管理し、学生に開示して積極的に推奨しています。毎年多くの学生が教育現場での経験を積むために参加しています。これらの活動を通して園児・児童・生徒たちと生活する中で、さまざまな場面に直面し、現職教師の対応を見て、あるいは自らその解決策を講じることで、実践的な問題解決能力、教師としての必要な知識や資質を修得します。教育の現場と長期にわたって接することは同時に、園児・児童・生徒たちの成長を肌で感じ、教師という職業のすばらしさを再確認できる機会にもなっています。

複数免許を持った人材を輩出する-ダブル免許プログラム

政府の進める教育改革を元とした小中一貫校の設置、中高一貫校の小学校設置など、ここ数年で初等中等教育の形態は大きな変化を見せています。また、小学校での外国語教育や理科教育の充実など、教師の多様な知識・資質が大きく問われる時代となっています。

玉川大学ではこのような社会の要求に応えるため、在学中に中高と小学校教諭免許を取得できるシステム「ダブル免許プログラム」をスタートさせました。

これまで中高免許取得を目指す学生は、卒業後、改めて通信教育部に入学するなどして小学校免許を取得しなければなりませんでした。しかしこのダブル免許プログラムを利用することで在学中に、中学校・高等学校教諭に加え、小学校教諭2種免許状の取得が可能となりました。

このシステムによって玉川大学では「理科や数学に強い小学校教諭」「英語に強い小学校教諭」など専門的知識を持った小学校教諭を社会に輩出しています。

社会に認められた玉川大学の教員養成

「教育の玉川」としてこれまで全国に輩出してきた教員数は約6,000名。多くの優秀な教員を教育界に送り出した実績と教員養成に対する取り組みは、多方面から評価を受けています。

文部科学省委託事業(「教員の資質能力の向上に係る基礎的調査」)の研究成果報告書を刊行しました。
本学は文部科学省委託事業(平成22年度)「教員の資質能力の向上に係る基礎的調査」における研究成果報告書を刊行しました。これは文部科学省の公募で採択された本学の研究課題「新任期小学校教員に求められる実践的指導力に関する実証的調査」の成果をまとめたものです。現在、教育問題が高度化、複雑化しており、資質能力としての実践的指導力が新任教員にもある程度求められるようになっています。そうした社会的背景から、本研究では養成や研修が実践的指導力の向上にどの程度寄与しているのかを明らかにするために、卒業生の新任教員に対する質問紙調査、教育委員会へのインタビュー調査を広く実施しました。
教育協定
昨今の学校教育が抱える諸課題への対応を地域とともに推し進めていくため、近隣の教育委員会と「教育協定」を締結しています。現在、東京都稲城市、東京都町田市をはじめ、政令指定都市である川崎市、横浜市の教育委員会と協定を締結し、相互が持つリソースを有効に活用し、教師の実践力を強化する取り組みが進められています。