「教育課程編成の研究と実践」でゲストトークを聞きました

2011.12.09

12月8日(木)の「教育課程編成の研究と実践」では、堀田教授のコーディネートで、関西大学初等部の塩谷京子先生にゲスト講師としておいでいただきました。6月に関西大学初等部で、お忙しい中で私たちの視察に対応してくださって以来の再会です。

本日は、「学び方を育成するカリキュラム」というテーマでお話いただきました。私立学校ではありますが、週あたりの各教科の時間数は学習指導要領に示されているものと大きくは変わりません。その中で関西大学初等部としてどのような教育課程を編成しているのか「ミューズ学習」を核に説明していただきました。

「ミューズ学習」は以下の5点を特徴としています。

  1. 明確で学年ごとに系統だったねらい
  2. 思考スキルとシンキングツールを対応
  3. 文脈を重視
  4. 考えることの態度も重視
  5. 各教科の思考場面で活用

思考をスキルとしてとらえ、その習得を目指す「ミューズ学習」の良さを体感しました。スキルとは言っても教え込むのではなく、文脈を重視していること、学んだスキルを日々の教科学習の中で活用し、態度として身につけている調査結果を見せていただきました。スキルを分析し、児童の発達段階に沿った具体的なねらいが作成されていて学校全体で取り組んでいることも教えていただきました。
塩谷先生のお話から、教育課程編成の中に学校としての特色をどう位置づけるのか、それを校内研などで進めるにはどうしたらよいのか、職員集団の意識を高めたりまとめたりする方法などのヒントが見えたように思います。
2月4日(日)には「ミューズ学習を活かす ‐ミューズ学習で学んだ思考スキルを教科等でどのように活用していくのか‐」というテーマで研究発表会を行うそうです。思考スキルを実際に教科の中で活用している子どもたちの姿が楽しみです。
はるばる大阪から、私どものためにおいでくださった塩谷先生、本当にありがとうございました。

(現職院生・A.K.)