研究所長挨拶
基礎科学から産学協同の研究拠点として

所長 相馬 正宜
玉川大学量子情報科学研究所は、2011年4月に玉川大学学術研究所に属していた量子情報科学研究センターを発展的に拡充して設立されました。
前身の量子情報科学研究センターは1990年に量子情報に関する世界最大の国際会議を創設しました。20年にわたりその運営を行い、2010年、国際運営委員会にその運営を委譲しました。この会議を通して量子情報科学の基礎的な学問が急速に発展し、いくつかの魅力的な技術の出現がありました。その中でも量子暗号は今日のネットワークの安心・安全を実現する基幹技術となり得るものと期待されています。特に本学で開発された新量子暗号は世界最高性能を達成しており、その成果は米国の学会を通して世界に発信されています。これらの成果を発展させるため、量子情報科学研究所は、基礎研究を担う量子情報数理研究センターと国内外の企業と積極的に共同研究を行い、試作から製品化に向けた研究開発を実施する超高速量子通信研究センターを設置しています。
