心の哲学研究部門第19回研究会 シンポジウム「脳科学と社会」を2023年10月7日(土)にハイブリッドで開催
玉川大学脳科学研究所 脳・心・社会融合研究センター 心の哲学研究部門では、第19回研究会としてシンポジウムを開催いたします。
今回の研究会では、「脳科学と社会」をめぐるシンポジウムを行います。
文化神経科学や脳科学の専門家の視点から社会、脳と心、自己と他者などの問題について、講演を行っていただきます。
ディスカスタントとして、心の哲学研究部門の特別研究員を務める哲学・科学哲学系の先生に加わっていただき、学際的な有意義な議論が展開されることを期待しております。
詳細につきましては以下のとおりです。
テーマ | 脳科学と社会 | ||||||||||
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日時 | 2023年10月7日(土) 13:00~19:00 | ||||||||||
開催方法 | ハイブリッド開催(Zoom meeting) 学外の方につきましては、オンラインでの参加となります。 |
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プログラム |
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参加登録 | 学外の方につきましては、オンラインでの参加となります。 Zoom meetingでの開催のため、下記サイトにて登録をお願いします。 登録後、Zoom meetingのURL等をお送りします(登録時の個人情報は本研究会のご案内以外には使用しません)。 |
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登録締切日 | 2023年10月6日(金)17時 | ||||||||||
個人情報の取り組み | 下記、個人情報への取り組みをご確認のうえ、同意する場合のみ参加登録をお願いします。 | ||||||||||
参加費 | 無料 | ||||||||||
主催 | 玉川大学脳科学研究所 脳・心・社会融合研究センター 心の哲学研究部門 |
講演内容
講演1
「文化神経科学:社会・文化環境はどう心や脳に作用するのか」
石井 敬子(名古屋大学)
過去30年における文化心理学の研究は、自己観や推論のみならず、知覚や注意にも文化の影響が及ぶことを示した。そして神経科学的手法を取り入れた文化神経科学の知見は、ヒトとしての生物学的基盤を前提としながらも、社会・文化環境がどう人を作り上げ、さらにその人たちが寄り集まってどう社会・文化環境を作り上げたかという根本的な問いの解明に貢献する。本発表では知見の概要とともに、今後の方向性について論じる。
講演2
「向社会行動を支える心と社会の相互構築」
高岸 治人(玉川大学脳科学研究所)
これまで行ってきた研究の結果、向社会行動を支える心理・神経基盤は個人差が明確に存在し、その全容を明らかにするためには各人が持つ向社会性のデフォルトを考慮する必要があることが示された。本発表では背外側前頭前皮質が向社会性のデフォルトの制御に関わること、そして向社会性のデフォルトが社会との相互作用の中で生み出されていくことを示す。また、今後の向社会行動の研究においてエピジェネティクスが重要な役割を担う可能性について議論する。
講演3
「報酬表現から見る脳のなかの自己と他者」
則武 厚(生理学研究所)
我々は、他者の報酬に影響を受ける社会的動物である。本発表では、発達的(進化的にも)に古いとされる中脳ドーパミン神経核・間脳視床下部外側野核と新しいとされる大脳新皮質の内側前頭前野における自己と他者の報酬情報表現の違いを紹介する。そして、身体性に比べて遅れている自他報酬の哲学的解釈について意見・情報交換をおこないたい。
お問い合わせ
玉川大学研究推進事業部研究推進課
Tel:042-739-8666
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