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玉川大学脳科学研究所が4月に『教養としての脳』を刊行~「心」の仕組み・成り立ちを理解するための「脳」の教科書~

「心のはたらきの基盤」となる脳のしくみ解明に挑む玉川大学脳科学研究所 所属の教員らが、本学ならではのユニークな研究成果を多数紹介

2024.03.21

玉川大学脳科学研究所はこのたび、『教養としての脳』(坂上雅道、小松英彦、武藤ゆみ子 編)を、共立出版(東京都文京区)から刊行することになりました。同研究所の教員らが執筆した同書は、「心」の仕組み・成り立ちを理解するための「脳」の教科書として、「感覚」「学習」「意思決定」「意識」などについて広範囲にわたり解説しています。定価3630円(税込)で、4月3日(水)発売予定です。

心に関する理解は、科学の進歩によって大きく変わってきました。現代においては、心は神秘的なものではなく、脳が生み出す物質的な現象であるとされています。
同書では、そのような物質的な現象として心の仕組み・成り立ちを理解するため、脳の物質的成り立ちから出発し、感覚、運動、学習、意思決定、動機づけ、潜在認知まで、幅広いテーマで脳について解説。また、実際に研究を行う上で必要となる脳活動の記録方法について、最新のものを含めて紹介しています。
さらに、脳の計算原理をAI(人工知能)に反映させて、構成論的に脳の仕組みを検証するための数理モデル化についても随所で取り上げています。
終盤の章では、脳機能の高度化という観点から前口動物の頂点にミツバチを主な例として、昆虫脳(微小脳)研究を紹介しています。哺乳類に比べてはるかに小さい昆虫の脳が、驚くべき「認知」能力・社会性を示す仕組みも明らかになりつつあり、これらの知見は、人間の社会にも役立つに違いありません。
脳や心に興味を持つ方、脳科学の知見をヒントに他分野で研究を広げようとする方に必携の、脳研究の幅広さと奥深さを感じられる一冊です。

『教養としての脳』

  • 【出 版】
    共立出版
  • 【著 者】
    坂上雅道 玉川大学脳科学研究所所長・教授,博士 (医学)編
    小松英彦 玉川大学脳科学研究所特別研究員(客員教授),工学博士 編
    武藤ゆみ子 玉川大学脳科学研究所准教授,博士 (理学) 編
  • 【発売日】
    2024年4月3日
  • 【定 価】
    3630円(税込)
  • 【版 型】
    A5判
  • 【頁 数】
    272頁
  • 【ISBN】
    978-4-320-05842-2
  • 【目次・執筆者】
  •  第1章
    物質としての脳の成り立ち 【田中康裕・玉川大学脳科学研究所 准教授 博士(医学)】
  •  第2章
    脳を観察する,脳を操作する【小口峰樹・玉川大学脳科学研究所 特任准教授 博士(学術)】
  •  第3章
    脳と外界【小松英彦・玉川大学脳科学研究所 特別研究員(客員教授) 工学博士】
  •  第4章
    視覚の仕組み【小松英彦】
  •  第5章
    身体知覚の仕組み【武井智彦・玉川大学脳科学研究所 准教授 博士(人間・環境学)】
  •  第6章
    運動の仕組み【武井智彦】
  •  第7章
    学習の枠組み【酒井裕・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(理学)】
  •  第8章
    脳の中の意思決定システム【小口峰樹】
  •  第9章
    動機づけ【松元健二・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(理学)】
  •  第10章
    条件づけの数理【酒井裕】
  •  第11章
    価値に基づく意思決定【鮫島和行・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(工学)】
  •  第12章
    潜在認知【松田哲也・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(医学)】
  •  第13章
    神経ネットワークのモデル化【田中康裕】
  •  第14章
    環境に適応する昆虫の微小脳【佐々木謙・玉川大学農学部生産農学科 教授 博士(農学)】
  •  第15章
    社会性昆虫の学習能力と意思決定【佐々木哲彦・玉川大学学術研究所 教授 博士(理学)】
  • 【URL】

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