玉川大学脳科学研究所講演会、脳科学研究科「脳科学先端セミナー」「心の科学先端セミナー」を2025年2月19日(水)にハイブリッドで開催
2025.02.18
玉川大学脳科学研究所講演会、脳科学研究科「脳科学先端セミナー」「心の科学先端セミナー」の開催について
日時 | 2025年2月19日(水)16時00分 〜17時30分 |
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開催方法 | ハイブリッド開催(Zoom meeting) |
講演者 | 羽倉信宏先生 (情報通信研究機構 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター、大阪大学大学院 生命機能研究科) |
講演タイトル | 知覚・認知と運動のインタラクション:運動は「こころ」か? |
講演内容 | 野球で、160キロの剛速球を内角に投げれば三振をとれることを私は知っています。バスケットボールでスリーポイントシュートを決めれば、試合に勝てることも私は知っています。それなのに私がスター選手でないのはなぜでしょう?それは、その運動が実行できないからです。 このように、何をすればよいか知っていることと(i.e. 行為と結果のマッピング)、その行為を生成できることは同じではありません。これまでの心理学・神経科学の研究では、「行為と結果のマッピング」の学習が、私たちの「こころ」を考えるうえでの本質であるととらえ、「行為の生成の学習(運動学習)」は直接的にマッピングの学習とは関係ないと考えてきました。同様に、これまでの運動学習研究においても、運動の学習は、身体制御の問題であるとみなし、環境の認知とは独立に研究を推進してきました。つまり、「認知的なマッピングと運動は別々に学習されるもの」という考え方です。 このようなこれまでの考え方に反し、私たちは運動と外界の認識が今まで考えられてきた以上に密接に関連づいており、相互に影響を与え合っていることを示してきました。運動の仕方に依存して外界の知覚が変容し、環境に基づいた意思決定状況が運動の学習を変化させます。本講演では、私たちが行ってきた一連の研究を紹介することで、運動は決して「高次認知」から独立に存在する、単なる出力様式ではなく、「こころ」を研究する上でなくてはならない要素であることを一緒に議論できればと思います。 |
参加登録 |
学外の方につきましては、オンラインでの参加となります。 (登録締切日:2025年2月18日(火)17時) 事前登録は終了いたしました |
個人情報の取り組み | 下記、個人情報への取り組みをご確認のうえ、同意する場合のみ参加登録をお願いします。 |
参加費 | 無料 |
主催 | 玉川大学脳科学研究所 玉川大学脳科学研究科 |
お問い合わせ | 玉川大学研究推進事業部研究推進課 eメール:research@tamagawa.ac.jp Tel:042-739-8666 |
