心の哲学研究部門第23回研究会 シンポジウム「脳科学と社会」を2025年10月25日(土)にハイブリッドで開催
2025.10.02
玉川大学脳科学研究所 脳・心・社会融合研究センター 心の哲学研究部門では、第23回研究会としてシンポジウムを開催いたします。
詳細につきましては以下のとおりです。
テーマ | 脳科学と社会 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日時 | 2025年10月25日(土) 13:30~18:00 | ||||||||
開催方法 | ハイブリッド開催(Zoom meeting) 学外の方につきましては、オンラインでの参加となります。 |
||||||||
プログラム |
|
||||||||
参加登録 | 学外の方につきましては、オンラインでの参加となります。 Zoom meetingでの開催のため、下記サイトにて登録をお願いします。 登録後、Zoom meetingのURL等をお送りします(登録時の個人情報は本研究会のご案内以外には使用しません)。 |
||||||||
登録締切日 | 2025年10月24日(金)17時 | ||||||||
個人情報の取り組み | 下記、個人情報への取り組みをご確認のうえ、同意する場合のみ参加登録をお願いします。 | ||||||||
参加費 | 無料 | ||||||||
共催 | 玉川大学脳科学研究所 脳・心・社会融合研究センター 心の哲学研究部門 ムーンショット型研究開発事業:目標9「脳指標の個人間比較に基づく福祉と主体性の最大化」 |
講演内容
講演1
「ウェルビーイングなまちづくりの倫理 ― 福利論からの課題と提案 ―」
杉本 俊介(慶応義塾大学)
「ウェルビーイング」は、国連SDGsや日本のデジタル田園都市構想などにおいて、都市計画やまちづくりの理念として広く採用されつつある。しかし、その測定指標は欧米的な個人主義に偏り、地域の多様性や弱者への配慮を欠く場合がある。本発表では、哲学・倫理学における福利論の観点から既存のウェルビーイング指標を批判的に検討し、まちづくりにおける適用可能性と倫理的課題を明らかにする。あわせて、持続可能で包摂的な地域社会を実現するための提案を行なう。
講演2
「神経科学による効用の個人間比較の試み」
松森 嘉織好(一橋大学)
功利主義をはじめとする資源配分や正義の理論の多くでは、異なる人どうしの効用を比べることが必要である。しかし経済学では効用を各人の選択行動から定義するため、効用の個人間比較は不可能とされてきた。私たちはfMRIを用いて効用の神経表象を調べることで、個人間で比較可能な効用指標の構築を試みている。『誰がより喜ぶか』という問いに神経科学は応答できるのか、その可能性と限界を皆さんと考えたい。
お問い合わせ
玉川大学研究推進事業部研究推進課
Tel:042-739-8666
e-mail:research@tamagawa.ac.jp
