【玉川大学脳科学研究所】『教養としての心』を10月に刊行~脳科学の研究者が「心」の謎に多角的な視点から迫る~
玉川大学脳科学研究所は、10月26日(月)に『教養としての心』(坂上雅道、小松英彦、武藤ゆみ子 編/定価4180円(税込))を刊行いたします。 同研究所の教員らが執筆した同書では、「心」という不思議な現象を多角的にとらえ、現在の脳科学がどこまで心に迫り、何がなお謎として残されているのかについて解説します。

心が脳の働きから生まれるとしても、現在の脳科学だけで心を十分にとらえることは難しいといえます。脳がどのように意識を生み出すのか、私たちはなぜ主観的な体験をもつのか。こうした根源的な問いには、いまだ決定的な答えがありません。さらに、人の心は意識にのぼる体験だけで成り立っているわけではありません。無意識の働きにも支えられながら、私たちは思考や行動を形づくっています。
本書では、こうした多面的な心の姿を、「発達する心」「社会性と身体に現れる心」「主体性と意思決定をする心」の3部構成でとらえていきます。
「心とはこれである」という一つの答えを示すのではなく、同研究所に所属し、さまざまな研究に取り組む研究者たちとともに、心という現象の奥深さを探る1冊です。
書誌情報 「教養としての心」
- 【出 版】
共立出版
- 【編 者】
坂上雅道 玉川大学名誉教授,金沢工業大学バイオ・化学部教授 博士(医学)
小松英彦 玉川大学名誉教授,玉川大学脳科学研究所特別研究員(客員教授),工学博士
武藤ゆみ子 玉川大学脳科学研究所准教授,博士(理学) - 【発売日】
2026年10月26日
- 【定 価】
4,180円(税込)
- 【判 型】
A5判
- 【頁 数】
280頁
- 【ISBN】
978-4-320-05853-8
- 【目次・執筆者】
《第1部 発達する心》
- 第1章
ことばの発達(梶川祥世・玉川大学リベラルアーツ学部 教授 博士(学術))
- 第2章
音楽と発達(梶川祥世・玉川大学リベラルアーツ学部 教授 博士(学術))
- 第3章
推論機能の発達(高平小百合・元玉川大学教育学部 教授 博士(学術),木村美奈子・名城大学教職センター 教授 博士(心理学),布施光代・明星大学教育学部 教授 博士(心理学))
- 第4章
乳児の睡眠(佐治量哉・玉川大学農学部 教授 博士(工学))
- 第5章
二人称的アプローチ(岩田恵子・玉川大学教育学部 教授 博士(学術))
- 第6章
生徒の学びの姿のセンシング(大森隆司・玉川大学 名誉教授/玉川大学脳科学研究所 特別研究員 工学博士,宮田真宏・武蔵野大学データサイエンス学部 講師/玉川大学脳科学研究所 研究員 博士(工学),山田徹志・玉川大学教育学部 准教授 博士(工学))
《第2部 社会性と身体に現れる心》
- 第7章
向社会性と脳(高岸治人・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(文学),田中大貴・産業技術総合研究所ウェルビーイング実装研究センター 主任研究員 博士(学術))
- 第8章
向社会性と遺伝子(高岸治人・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(文学),寿 秋露・福井大学先進部門子どものこころの発達研究センター情動認知発達研究部門 特命助教 博士(学術))
- 第9章
ヒトと動物のコミュニケーション(鮫島和行・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(工学))
- 第10章
身体同期と社会性(松田哲也・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(医学))
- 第11章
身体に現れる意味(佐藤由紀・玉川大学リベラルアーツ学部 教授 博士(学際情報学))
- 第12章
演技と行為の間(佐藤由紀・玉川大学リベラルアーツ学部 教授 博士(学際情報学))
《第3部 主体性と意思決定をする心》
- 第13章
他者に合わせた行動の読みの深さと意思決定(大森隆司・玉川大学 名誉教授/玉川大学脳科学研究所 特別研究員 工学博士)
- 第14章
主体性(松元健二・玉川大学脳科学研究所 所長・教授 博士(理学))
- 第15章
脳科学と自由意志(中山剛史・玉川大学リベラルアーツ学部 教授 博士(文学))
- 終章
本書を閉じる前に(稲邑哲也・玉川大学脳科学研究所 教授 博士(工学))
玉川大学 脳科学研究所について
1996年に学術研究所に開設された脳科学研究施設を母体として、2007年4月に設置。2022年より脳システム研究センター/脳・心・社会融合研究センター/先端知能・ロボット研究センター(AIBot研究センター)の3センター体制となりました。
併設の脳科学研究科と一体の教育研究組織として、"こころ"のはたらきの基盤となる感覚認知と行動、推論や創造、喜怒哀楽の感情、そして知性や感情をコントロールする意志等について、脳のしくみを研究。また、心の社会性に関する心理学・脳科学研究、乳幼児の言語発達や認知機能の研究、人間の知能の一部をロボットに実現させる研究等を精力的に進めています。
これらの学際的研究・教育活動を通して、独創性の高い研究成果を着実に発信するとともに、脳と心の科学と教育を行う次世代リーダーの育成を目指しています。
姉妹書『教養としての脳』ご案内

『教養としての心』の姉妹書として、『教養としての脳』が2024年に刊行されています。同姉妹書は「心」の仕組み・成り立ちを理解するための「脳」の教科書として、「感覚」「学習」「意思決定」「意識」などについて広範囲にわたり解説しています。
- 【出 版】
共立出版
- 【編 者】
坂上雅道 ・ 小松英彦 ・ 武藤ゆみ子
- 【発売日】
2024年4月3日
- 【定 価】
3,630円(税込)
- 【判 型】
A5判
- 【頁 数】
270頁
- 【ISBN】
978-4-320-05842-2






