特許取得の報告
「動物学習支援装置、及び動物学習支援機能付き飼育ケ-ジ」
ラットやマウスの脳活動を調べるために、以前、目的の行動(レバー押し)ができたらご褒美(甘い水)をもらえることを学習する行動実験を効率化するスパウトレバー(レバー操作部と報酬供給部を合一化したもの)を発明しました。今回の発明では、そのスパウトレバーを「ジョイスティック」形状に改良し、これを飼育ケ-ジ内に配置することにより、飼育環境内で連続的かつ短期間で行動課題の学習効率を大幅にアップさせる装置を開発しました。小動物の学習行動を評価する研究分野において、効率良い行動実験装置として活用が見込まれることを期待します。
特許登録日 | 平成28年5月20日 |
特許番号 | 特許第5935221号 |
発明の名称 | 動物学習支援装置、及び動物学習支援機能付き飼育ケージ |
発明者 | 玉川大学 脳科学研究所 教授 礒村 宜和 |
特許を取得した技術の紹介
【課題】
被検動物は拘束されず自由に動くことのできる状態で各種各様なパターンのタスクを用いて被検動物を学習させること。
【解決手段】
操作供給部31は、所定の刺激が与えられた被検動物により操作がなされる操作部311と、当該操作が正解であった場合に報酬を被検動物に供給する報酬供給口312とを有している。当該報酬供給口312は、当該操作部311の一部として形成されている。そして、操作供給部31は、空間中の直交する第1仮想平面及び第2仮想平面の夫々において回転自在となるように支持部33により支持されている。
【説明図】

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