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特許取得の報告

2016.10.28

「樋状部材および植物栽培装置」

植物栽培システムの栽培ベッドにおいて、栽培時に光が入ると藻が発生しやすく、それに伴い雑菌が増殖し、栽培作物の植物病原菌による生育被害や衛生状態も悪くなり、品質の悪い植物や植物が充分に生育しなかったり、最悪枯れてしまうこともあります。本発明は、植物栽培システムの栽培ベッドの形状に関するもので、水耕装置の長手方向に傾斜して設置されることにより植物に与える養液が内側面に沿って流される樋状部材です。養液が流れる複数本の栽培樋上には、植物を植栽するための穴を有する栽培パネルが載置され、上部がこの栽培パネルによって覆われるので、養液が流れる各樋内へは光が入りません。このため、藻の発生が抑制され、藻の発生が抑えられ、雑菌の増殖もなく、栽培作物の衛生状態も良くなり、植物病原菌による生育被害も防ぐことができます。

特許登録日 平成28年8月12日
特許番号 特許第5985349号
発明の名称 樋状部材および植物栽培装置
本学における発明者 玉川大学 農学部 教授 渡邊 博之

※本学と西松建設株式会社、東京冷化機工業株式会社、3者との共有権利。
※本特許技術は、本学内にあります「Sci Tech Farm」にて使用しています。

特許を取得した技術の紹介

【課題】
藻の発生を防止することができる植物栽培用の樋状部材およびその樋状部材を備える植物栽培装置を提供する。
【解決手段】
樋状部材20は、植物を植栽するための1以上の穴を有する複数の栽培トレイ10が互いに隣接して載置され、長手方向に傾斜して設置されることにより植物に与える養液が内側面に沿って流される樋状部材である。樋状部材20は、複数の栽培トレイ10が載置される長手方向中央部の載置領域22と、栽培トレイ10が載置されない長手方向両端部の上端領域および下端領域24とを有し、載置領域22の最下部に養液を排出するための排出口25を有し、下端領域24の内側面に、排出口25から上方へ延びる傾斜板26が設けられる。
【説明図】



玉川大学学術研究所知的財産本部では、先生方の研究成果の特許取得を推進するとともに、企業との共同研究開発に結びつくきっかけ作りになることを目指してまいります。
今後ともご協力よろしくお願いいたします。

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