特許取得の報告
「動物実験装置」
ラットやマウスの脳活動を調べるためには、目的の行動(レバー押し)ができたらご褒美(甘い水)をもらえることを学習する行動実験をおこないます。
今回の装置では、レバーの先から水が出る工夫によって、学習効率が劇的に改善しました。今後の脳科学の発展に貢献することができるでしょう。
特許登録日 | 平成27年2月13日 |
特許番号 | 特許第5692681号 |
発明の名称 | 動物実験装置 |
発明者 | 玉川大学 脳科学研究所 礒村 宜和 教授 |
特許を取得した技術の紹介
【課題】
従来数週間から数カ月の訓練期間を要していたオペラント学習実験装置の問題を解決し、極めて短時間で学習が可能で、かつ、操作が容易な動物実験装置を提供する。
【解決手段】
被検小動物のオペラント学習行動を観察するための動物実験装置であって、被検小動物の一方の前肢で操作する操作部に報酬を供給するための報酬供給口が形成された操作供給部と、操作供給部の動きを感知して制御部に信号を発信するセンサーと、センサーからの信号を受信し、受信した信号に基づいて予め設定されたプログラムに従ってポンプを駆動させる信号を発信する制御部と、制御部からの信号に基づいて貯蔵部から操作供給部に報酬を移送するための動力を与えるポンプと、報酬が貯蔵された貯蔵部と、を備えた、動物実験装置により解決する。
【説明図】

玉川大学 学術研究所 知的財産本部では、先生方の研究成果の特許取得を推進するとともに、企業との共同研究開発に結びつくきっかけ作りになることを目指してまいります。
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