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特許取得の報告

2016.12.09

「通信システム、送信機、受信機、および暗号化通信方法」

Y-00量子ストリーム暗号(Y-00量子のデータ送受信や処理を連続的に行う暗号)は、光信号によって暗号文を表現しますが、信号がもともと持っている量子雑音により盗聴者に正確な暗号文すら読み取らせない特徴を持ちます。しかし従来技術では、攻撃者が通信路に割り込み、インターネット上のデータパケットの送信者の名前などの内容を推定しやすい部分を改ざんして再送することを防ぐ力は強くはありませんでした。今回の特許は、改ざん攻撃に対する防御特性を量子力学の効果を用いて大幅に向上し、攻撃者の意図どおりに改ざんされることを防ぎます。

特許登録日 平成28年11月11日
特許番号 特許第6037223号
発明の名称 通信システム、送信機、受信機、および暗号化通信方法
本学における発明者 玉川大学 量子情報科学研究所 助教 岩越 丈尚

特許を取得した技術の紹介

【課題】
Y-00暗号通信システムの通信路途中におけるビット反転攻撃から送信データを高い確率で保護する。
【解決手段】
Y-00暗号通信システムにおいて、送信機101は、擬似乱数生成器103が生成したM値擬似乱数列を基に、入力された送信データ102とZ種類の信号との対応付けを2通り以上に切り替える第1のメモリまたは第1の演算部(ルックアップテーブル106)を備え、受信機151に、擬似乱数生成器153が生成したM値擬似乱数列を基に信号識別部154の出力を受信データ155に対応させる第2のメモリまたは第2の演算部(ルックアップテーブル156)を備える。
【説明図】



玉川大学学術研究所知的財産本部では、先生方の研究成果の特許取得を推進するとともに、企業との共同研究開発に結びつくきっかけ作りになることを目指してまいります。
今後ともご協力よろしくお願いいたします。

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