言語情報文化研究施設シンポジウム 「TAMAGAWA InFORUM 2005」を18年1月12日に開催

2005.12.21

言語情報文化研究施設では、第4回「TAMAGAWA InFORUM2005」を2006年1月12日(木)13:00~15:00まで玉川大学文学部校舎2階247号室にて開催します。

プログラム

13:00-13:05 玉川大学学術研究所言語情報文化研究施設主任 挨拶
13:05-13:45 Session 1 山田 玲子氏 「第二言語の音声学習」
13:45-14:25 Session 2 Mae-Ran Park 氏 「Elementary School English Education in Korea: An Overview」
14:25-15:05 Session 3 韓 美 卿 氏 「韓国の高校における日本語教育の現状と課題」
15:05-15:10 閉会の辞

Session 1 「第二言語の音声学習」 

講 師 山田 玲子氏
ATR人間情報科学研究所、室長・上級研究員、神戸大学大学院 総合人間科学研究科 客員教授
略 歴 神戸大学理学部卒業、大阪大学人間科学研究科修士課程終了。1986年、国際電機通信基礎技術研究所(ATR)に入所。以降、音声知覚、音声言語学習の研究に従事。博士(人間科学)。
専門分野 英語には日本語にない音がたくさんあります。例えば「R」と「L」がそうです。どうすれば日本語にない音を区別できるようになるのでしょうか。私の研究グループでは、脳のはたらきを調べながら研究しています。先端のテクノロジーを使った訓練プログラムも作っています。
主な著書 ATR CALL「完全版 英語スピーキング科学的上達法 音韻篇 CD-ROM付」2000年 講談社
ブルーバックス「英語スピーキング科学的上達法 CD-ROM付」1999年 講談社
ATR CALL「完全版 英語リスニング科学的上達法 音韻篇 CD-ROM付」1999年 講談社
ブルーバックス「英語リスニング科学的上達法 CD-ROM付」1998年 講談社
講演要旨 日本語母語話者を対象とした英語音声の知覚、生成、学習に関する実験結果を報告する。音韻、リズム、語彙それぞれの学習実験の結果、(1)知覚と生成の間に関連があること、(2)文章の意味的文脈は音韻知覚を促進するが、音韻知覚学習効果は阻害すること、(3)音の混同が単語の意味の混同を引き起こしていることなどが明らかになった。また、10歳から70歳代の参加者に対して同等の訓練を課し、学習と年齢の関係などについて調べたところ、年齢による訓練効果に顕著な差はなく、中高齢者でも大学生と同程度学習効果があることが明らかになった。これらの結果から導かれる効果的な学習方法について考察するとともに、音声情報処理技術を利用した発音評定プログラムのデモを行う。

Session 2 「Elementary School English Education in Korea: An Overview」

講 師 Mae-Ran Park 氏
Pukyong National University, Pusan, Korea
専門分野 英語教育
講演要旨 Since the introduction of English as a regular subject to elementary schools in Korea in 1997, its impact has been assessed in numerous studies ranging from its instructional effectiveness to an applicability of content-based language teaching. Some of the pertinent research findings produced thus far will be outlined in this presentation, with attention paid to specific aspects of materials and classroom instruction that can alleviate or circumvent them. The key issues of 1) the class time allotment, 2) the timing of the introduction of written language, 3) the smoother continuity from elementary school English to middle school English, 4) the supply of abundant teaching and learning resources, 5) the teaching methodology, and 6) professional development will be addressed in an analysis of the typical contexts for elementary school English teaching in Korea and proposals for improved resolution of them. Both positively facilitative and more inhibiting factors that influence success of elementary school English teaching in Korea are outlined and discussed. Specifically, the class time allotment, the timing of the introduction of written language, and the smoother continuity from elementary school English to middle school English will be further explored and appropriate implementation will be suggested for the provision of sufficient and relevant target-language input and the promotion of challenging opportunities for negotiation and interaction among learners that can lead to appropriate feedback on their learning progress. Subsequent issues such as the supply of abundant teaching and learning resources for teachers and students, the teaching methodology, and continuous teacher development efforts will be covered in order to motivate both teachers and learners for being actively engaged in their respective roles of English language education. Overall, as long as we - the ELT experts and the teachers alike - are aware of all our pertinent problems and are willing to make changes or implementations, we have at our disposal a variety of ways to solve problems and improve the quality of the elementary school English programs in any EFL context within Asia.

Session 3 「韓国の高校における日本語教育の現状と課題」

講 師 韓 美 卿 氏
韓国外国語大学校 日本語科 教授、韓国外国語大学校 日本研究所長
略 歴 韓国外国語大学日本語科卒業、お茶の水女子大学大学院日本文学科修士課程、早稲田大学大学院博士後期課程(国語学研究室) 修了。1995年、東北大学文学部にて博士学位取得 (文学博士) 。1987年~1988年、東京外国語大学校 客員教授。
専門分野 日本語学、日本語教育
主な著書 日本古典文法  2004年 太学社
日本言語と文学(共著) 2004年 J&C
高等學校 日本語(Ⅰ,Ⅱ) 2003年 BLACK BOX
捷解新語における敬語研究Ⅰ 1995年 博而精
講演要旨 韓国では近年、第二外国語として日本語を選択する高校が増えている。普通科では約六割、工業・商業科では約九割以上の学生が日本語を選択しているという。その背景には、情報化に伴う日本文化へのアクセス量の増大が大きく影響している。音楽を始め、アニメ、パソコンゲームなど、若者の興味をそそるものが日本文化には溢れているのである。以前の世代の実用的目的という学習動機からしてその出発点において現在の若者は大きく異なる。  
一方、第二外国語教育は高校二年から行われることになっており、高校卒業までの学習時間は大変短いものとなっている。また、第二外国語の成績を入試に反映する大学も少なく、第二外国語活性化の大きな障害となっている。教授法においても、日常会話に重点を置くとはいっても未だにテキスト中心の授業が行われ、高校生の日本文化への関心と興味を満たすものにはなっていない。目下、このような新たな学習動機を持つ若い学習者に焦点を当てたより魅力のあるテキスト、教授法の開発が強く求められている。

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