神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり
小原國芳が伝えたい言葉
理工系の者が陥りやすいといわれる、唯物的な考え方にならないようにとの警鐘を込めて、それを学ぶ、当時の工学部校舎玄関左側の黒御影石に彫られたのが「神なき知育は知恵ある悪魔をつくることなり」という言葉です。
「科学技術の進歩は、明と暗の両面を持つ。平和利用されれば人間社会を豊かにし、戦争に利用されれば多くの人間の命を奪う。この言葉には、人間至上主義的・科学万能主義的な考え方や教育が、人の姿をした悪魔をつくっているのではないか。科学技術を学ぶ者も、人間を超越した存在を知り、神を畏怖する心を持った人でなくてはいけない」との、小原國芳の強い願いが込められています。

