玉川学園の歴史

夢の学園を目指して始まった玉川の歴史も、85余年という年月を重ねました。
常に、その時代の変化と共に発展し、今では幼稚部から大学院まで約1万人が集う総合学園になりました。
ここでは、1929年の創立当時から現在までの足跡や、キャンパスに残された歴史ある場所・品々にスポットをあて、夢の実現のために込められた想いを振り返っていきます。
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2018(平成30)年の玉川
南さつまキャンパス久志晴耕塾および保健センター健康院竣功。TAP(Tamagawa Adventure Program)のチームチャレンジコースが完成。玉川学園と沖縄県の久米島町、玉川学園と山形県の山形市がそれぞれ連携・協力に関する基本協定を締結。
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2017(平成29)年の玉川
文学部に国語教育学科、農学部に生産農学科、環境農学科、先端食農学科、工学部に情報通信工学科を開設。大改築工事が完了し新しくなった小原記念館が開館。経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)主催のロボットのプログラミング技術を競う世界大会「World Robot Summit」が本学高学年校舎アトリウムにて開催。
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百科辞典
小原國芳は、自学を徹底的に行うためには、体系的な百科辞典が必要であると考えていた。そして1932(昭和7)年、日本で初めて子供向けの百科辞典である『児童百科大辞典』(全30巻、1937年完結)を刊行。以後、玉川大学出版部は『学習大辞典』(全32巻)、『玉川児童百科大辞典』(全30巻)、『玉川こども百科』(全100巻)、『玉川百科大辞典』(全31巻)、『玉川児童百科大辞典』(全21巻)、『玉川新百科』(全10巻)、『玉川こども・きょういく百科』(全31巻)、『玉川百科 こども博物誌』(全12巻)を次々と出版した。
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2016(平成28)年の玉川
幼稚部で3歳からの「BLES-K」を、低学年で1年生からの「BLES」プログラムをスタート。同時に正課の授業に対してプラスアルファで実施する放課後の「延長教育プログラム」を開始。ELF Study Hall 2015、University Concert Hall 2016、アクア・アグリステーションが竣功。アクア・アグリステーションにて「玉川の丘アワビ」初導入式が行われ、陸上養殖への挑戦がスタート。
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体操講習会
1931(昭和6)年、デンマーク体操(基本体操)を考案したニルス・ブックを招聘して以来、玉川学園ではデンマーク体操を中心とした体操講習会を開催。この講習会は、毎年、全国から熱心な受講生の参加を得て行われ、参加者の健康づくりに役立つとともに、デンマーク体操の普及に貢献。1989(平成元)年の第47回まで継続して開催された。
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2015(平成27)年の玉川
玉川学園がホスト校として第1回玉川模擬国連会議を開催し、全国から14校133名が参加。サンゴ研究に携わっている児童・生徒が沖縄の八重山漁業協同組合から譲り受けたサンゴの種苗を飼育養殖、そして育てたサンゴの種苗8株を石垣島の海に移植成功。小田急電鉄株式会社と連携・協力に関する基本協定を締結。北海道の弟子屈町および和歌山県の古座川町と包括連携に関する協定を締結。ラグビーの世界トップチームである南アフリカのBlue Bullsの選手が来園し、学生・生徒・児童向けのラグビークリニックを開催。
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大学のクラブ活動のはじまり
課外活動について、玉川学園創立者小原國芳は「全く尊い人間修業でした……仕事の進め方、折衝の仕方、工夫、物のいい方、文案の作成、訪問の仕方……教場で教えて頂けない教訓や漫談や振興談や研究苦心談やら書物の上で得られないホントの教育を豊富に受け得た」(『小原國芳自伝(1)』)と述べている。
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2014(平成26)年の玉川
大学院に脳科学研究科(脳科学専攻博士課程後期及び心の科学専攻修士課程)を、芸術学部にメディア・デザイン学科、芸術教育学科を開設。玉川学園が文部科学省「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に指定。幼稚部から12年生まで「K-12」の各学年で思考力育成をめざした「学びの技」の展開をスタート。10年生ロボットクラブが日本科学未来館にて、国賓で来日したアメリカ合衆国バラク・オバマ大統領にサッカーロボットの単独実演披露。「大学教育棟 2014」及び新食堂「朔風館」、北海道弟子屈農場美留和晴耕塾竣工。
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国際教育⑤(1986年~1995年)
文学部芸術学科演劇専攻生による「ベッカンコおに」のカナダ・アメリカ公演を、7都市10会場で開催。玉川学園演劇舞踊団がアメリカ・カナダの8都市で23回公演。カナダ・ナナイモ校地の管理・実験室棟と学生宿泊棟が落成。小学部にて、第1回目のテレビ会議システムによるアメリカのハーカー・スクールとの交流スタート。小学部はハワイのプナホウ校とも交流開始。
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2013(平成25)年の玉川
観光学部(観光学科)を開設。高等部吹奏楽部がオーストリアで開催された「ウィーン国際青少年音楽祭」の吹奏楽部門で第1位。天皇皇后両陛下ならびに秋篠宮殿下、同妃殿下が教育博物館にて企画展「石に描かれた鳥たち ジョン・グールドの鳥類図譜」をご見学。NASA(米国航空宇宙局)のチャールズ・ボールデン長官が本学にて講演。玉川学園創立85周年記念事業「ロボカップジャパンオープン2013東京」を本学にて開催。
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2012(平成24)年の玉川
玉川大学の農業技術研究と西松建設のビジネスノウハウを生かした新たな事業開発がスタートするとともに、Sci Tech Farm(LED農園)が竣工。鹿児島県南さつま市と包括連携に関する協定を締結。礼拝堂の改修、咸宜園および松下村塾の建替工事が完了。
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2011(平成23)年の玉川
小原哲郎玉川学園・玉川大学名誉総長が6月28日午前2時5分逝去。量子情報科学研究所開設。ハイブリッド・ソーラーカー「オンディーヌ号」が「ワールド・グリーン・チャレンジ/FCカー・ラリー」で3年連続総合優勝(燃料電池車部門8連覇)。
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2010(平成22)年の玉川
「植物工場」と「超高速量子光通信」の研究・実験施設として「Future Sci Tech Lab」が完成。玉川学園が国際バカロレア機構(IBO)のDPスクールに認定。玉川学園吹奏楽部(6~9年生)は「第58回全日本吹奏楽コンクール」で金賞を受賞。玉川学園吹奏楽部(10~12年生)は「第12回全日本高等学校吹奏楽大会in横浜」で金賞にあたる連盟会長賞を獲得。8年連続の出場で7回目の受賞。「高円宮杯 第62回全日本中学校英語弁論大会」で8年生が優勝。
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2009(平成21)年の玉川
玉川学園創立80周年記念「玉川学園の集い」を横浜アリーナで開催。玉川学園が国際バカロレア機構(IBO)MYP(Middle Years Programme)スクールに認定。新大学6号館(SCIENCE HALL)が完成。玉川学園オーケストラ部(7-9年生)が「TBSこども音楽コンクール」で全国1位となる文部科学大臣奨励賞を受賞。
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2008(平成20)年の玉川
玉川学園が文部科学省「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定。玉川大学の研究「社会に生きる心の創成」が文部科学省「グローバルCOEプログラム」に採択。新たな研究拠点である研究センター棟が完成。大学院に教職大学院(教育学研究科教職専攻専門職学位課程)を、工学部に機械情報システム学科とソフトウェアサイエンス学科を開設。玉川大学工学部のロボット工房「Robo Works」に所属する学生を中心としたチーム“eR@sers”(イレイサーズ)が「ロボカップ世界大会」@Homeリーグで初出場での優勝。
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大グラウンド
東西127m、南北83mの大グラウンド。スタンドのあるグラウンドとして完成したのは、玉川学園創立の翌々年である1931(昭和6)年。当初はただ単に「グラウンド」と呼ばれていたが、1957(昭和32)年に小学部グラウンド(現在の小グラウンド)が完成したことに伴って、名称が「大グラウンド」となった。1964(昭和39)年にはグラウンドの拡張工事を実施。1990(平成2)年には改修工事が行われ、グラウンド面は嵩上げされ、その下に雨水用の調整池と地下駐車場が設置された。
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国際教育④(1976年~1985年)
玉川大学舞踊合唱団71名がアメリカ・カナダにて公演。玉川大学演劇舞踊団が「ロンドン国際演劇祭」(英国)と「エジンバラ国際フェスティバル・フリンジ」(スコットランド)に参加。玉川大学管弦楽団99名が、ヤーパン・ターゲ、ザルツブルグ音楽祭、ハイドン・フェスティバルに出演。ウィーン青少年音楽祭に玉川学園高等部吹奏楽部が日本代表として参加し、ウィーン大賞、高校の部優勝、オーストリア国営放送局(ORF)特別大賞に輝く。中学部のカナダ夏季語学研修開始。高等部の米国夏期研修(オハイバレー校)開始。ロングビーチ語学研修(中学部生12名、高等部生30名、大学生37名、引率教師5名)を実施。
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2007(平成19)年の玉川
リベラルアーツ学部(リベラルアーツ学科)、経営学部に観光経営学科、大学院工学研究科に脳情報専攻博士課程とシステム科学専攻博士課程をそれぞれ開設。新7年生(中学1年生)を対象に「国際学級」をスタート。玉川大学脳科学研究所(脳科学研究施設、知能ロボット研究施設、言語情報文化研究施設)を開設。玉川学園吹奏楽部(9-12年生)が「第9回全日本高等学校吹奏楽大会in横浜」で連盟会長賞(金賞)を5年連続で受賞。
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2006(平成18)年の玉川
幼稚部(Kindergarten)と小学部・中学部・高等部の12年間の教育活動を一体化して行う「K-12一貫教育」がスタート。発達段階に応じた教育システムで、時代と社会のデマンドに応える。「高学年新校舎」(学園マルチメディアリソースセンター併設)、美術・家庭科の専用校舎「アートセンター」が竣功。中学校・高等学校の教員免許にプラスして、在学中に小学校教諭二種免許が取得できる「小二免許特別プログラム(ダブル免許プログラム)」を導入。
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大体育館
1965(昭和40)年4月20日に大体育館が完成。体育の授業のほか、大学およびK-12の入学式や卒業式といった式典などで使用。大体育館ができた当時は、地下に食堂があった。大グラウンドの上にあった初代体育館は、大体育館完成後、小体育館と呼ばれるようになった。