学外の学びの場
学生の学びの場は、都内のキャンパスだけではありません。
亜寒帯気候に属する北海道弟子屈町においては、広大な北海道弟子屈農場を有しています。南は鹿児島県南さつま市坊津町に、温暖な気候を活かしてカンキツ類などを試験栽培する鹿児島南さつま久志農場があります。またキャンパスから日帰りが可能な施設として箱根自然観察林があり、自然環境教育に幅広く活用されています。海外にはカナダBC州ナナイモ市郊外の玉川学園カナダ・ナナイモ校地があり、校地を利用しての環境生態調査のほか、高いレベルの語学研修の拠点となっています。これらは農学部の海外プログラムを中心に、多くの生徒や学生の教育の場として使われています。
箱根(神奈川県箱根町)
神奈川県西部箱根町の南東側に位置し、約77万m2にわたる急峻な演習林が広がっています。演習林内には2本の沢もあり、これらの多様な環境は農学部の実習教育や調査研究のフィールドとして利用されています。
北海道(北海道弟子屈町)
北海道道東の屈斜路湖と摩周湖の間に位置し、美留和および屈斜路の2か所に約122万m2にわたる農場、演習林を有します。ここでは肉用牛の肥育、ブドウの栽培、造林が行われている他、豊かな自然環境の中での生態系研究フィールドとして、主に農学部生の農場実習、卒業研究等の拠点となっています。また、2014年には農場内に宿泊機能を備えた美留和晴耕塾が竣功され、農学部以外の学部やK-12でのプログラムに活用の輪が広がっています。
鹿児島(鹿児島県南さつま市坊津町久志)
薩摩半島の最南西端に位置し、総面積は約12万m2です。タンカン・ポンカンを中心とするカンキツ類の栽培、冬季温暖な気候を利用したパッションフルーツやマンゴーなどの熱帯果樹類の試験栽培を行っています。周辺部の自然環境も含め、主に農学部生の農場実習、卒業研究等の拠点となっています。2018年には、創立者小原國芳生誕地でもある久志に待望の宿泊研修施設久志晴耕塾が完成しました。また、2022年には清原園を取得し、タンカンの生産・販売が始まりました。
カナダ(カナダ ブリティッシュ・コロンビア州ナナイモ市)
カナダ西部、バンクーバー島の南部に位置し、総面積は約32万m2です。農学部とバンクーバーアイランド大学との共同開発プログラムの拠点となっています。さらに玉川学園8年生の体験学習プログラムや現地IB校を招いて行われる8年生IB学級の「IB環境サミット」の会場として利用されるなど、玉川大学および玉川学園の海外研修の場として幅広く活用されています。