日本の生きる道の一つは、実に、無から有を生み出すことです
小原國芳が伝えたい言葉
工作教育の必要性について、1956(昭和31)年の『全人』の巻頭言で、小原國芳はつぎのように述べています。
子供には大きな創作力と表現力があります。これを十分に発揮させて下さい。特に、若き日に。日本の生きる道の一つは、実に、無から有を生み出すことです。いろいろの創造力、工夫力、発明力、表現力を培って下さい。
技術の優秀さは実に、日本の宝の一つです。しかも、子供のうちに、このカンの鋭い訓練をしないと枯れてしまいます。世界に誇るべきこの大事な才能を、やたらに試験勉強なぞで枯れさせては日本の大きな損失であります。
*近年、教育界で潮流となっているSTEAM(Science,Technology,Environment,Arts,Mathematics)やActive Learningに通ずる内容は、既に60年以上前既に、語られていました。

