2月17日(土)開催:玉川大学脳科学研究所 第13回赤ちゃんフォーラム

2018.02.01

 本フォーラムは、研究者や学生、教育関係者をはじめ、ご興味のある一般の方まで幅広く対象にしており、皆様の研究交流、情報交換の場にできればと考えております。多数のご参加をお待ちしております。事前申込不要、参加無料です。

日 時 2018年2月17日(土)13時から15時30分まで
会 場 玉川大学 大学研究室棟B104会議室
(小田急線玉川学園前駅下車 徒歩約10分)
プログラム
13:00 挨 拶
13:05 講演1 山口真美氏(中央大学)
「赤ちゃんの視覚世界を科学する」
14:20 講演2 小松英彦氏(玉川大学)
「質感を感じる脳の働き」
15:30 終 了
参 加 無料。事前申込は不要です。
当日は正門案内所にて本フォーラムの参加者である旨をお申し出いただき、校内へお入りください。 お車での来校は、ご遠慮ください。
※本講座は、お子様と一緒に参加いただけます。
(ただし、託児室の設置はございません。)
主 催 玉川大学 脳科学研究所 応用脳科学研究センター

講演内容

講演1「赤ちゃんの視覚世界を科学する」山口真美氏(中央大学)

赤ちゃんは、どんな風に世界を見ているのか、想像できますか?  その昔、生まれたばかりの新生児は目が見えず、耳も聞こえないと信じられていました。しかし数々の心理学実験から、胎児の時から音を聞き、生まれた直後の新生児でも目が見えることがわかっています。その発端は1960年代のアメリカの心理学者ファンツによって、赤ちゃんの行動を利用した実験手法を開発したことにさかのぼります。その結果、縞図形や顔図形を好んで見ることなどがわかったのです。私たちの研究室の実験からも、言語を獲得する以前に色カテゴリがわかること、金色がわかること、顔を区別する際の赤ちゃんの脳活動についても解明されました。 しかしながら、赤ちゃんは大人と全く同じように世界を見ているというわけではないのです。大人が当たり前のように感じている「恒常性」のない世界で生きていることもわかりました。幼い赤ちゃんは、大人が気づかない、照明の変化に気づくことができるのです。大人に至る、視覚の発達の不思議について解説しながら、定型の発達とともに非定型の発達について解説します。

講演2「質感を感じる脳の働き」小松英彦氏(玉川大学)

私たちは物を見ただけでそれがどのような素材でできているか、触った時にどんな手触りか、たたいたらどんな音がしそうか、おおよその見当が付きます。このような知覚は質感知覚とよばれます。質感知覚は、私たちが物体を認識して、それが食べられるものかそうでないのか、安全か危険かなど生物的な価値判断をするためにもとても重要な機能です。
赤ちゃんは動けるようになると、すぐに目に見える物に手をのばして触ったり口に入れて舌ざわりを確かめ始めます。このような活動は世界を理解するために必要な脳機能の発達だけでなく豊かな感性の獲得にも欠かせないものと考えられます。そのため質感知覚の仕組みの理解は、ヒトの心の発達を理解する上でも重要と思われますが、質感知覚を実現する脳の仕組みについては実はあまりよく分かっていません。しかしそのような状況は変わりつつあります。素材特有な光の反射や透過の仕方や、物体表面の細かい凹凸でできる陰影パターンなどが質感に重要と考えられますが、工学や心理学の研究からそれらの情報の性質が明らかになってきました。それを元にして、脳でどのように質感の情報が処理されているかを調べる試みが始まっています。そのような試みの一端をご紹介したいと思います。

お問い合わせ

玉川大学 赤ちゃんラボ窓口
Tel・Fax:042-739-8494
eメール:baby@tamagawa.ac.jp