見た人が幸せな気持ちになるバレエを!6年生の原明日香さんが国際的バレエコンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」で最優秀賞に
玉川学園 Secondary Program Division 6年生の原明日香さんが、4月にアメリカ・フロリダ州タンパで行われたバレエコンクール「ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)」のプリコンペティティブ部門(9〜11歳)で、ホープ・アワード(最優秀賞)を獲得しました。
YAGPは全世界の若いダンサー(9〜19歳)を対象とし、ローザンヌ国際バレエコンクールと双璧をなすバレエコンクールとして知られています。今回も世界31カ国から1,700名以上が参加するなど、若手ダンサーの登竜門となっています。
「姿勢が良くなるから」という家族の勧めで7歳からバレエを始めた原さん。これまでにも多くの大会に出場し、優秀な成績を残してきました。そして学業とバレエの練習を両立させるため、小学5年次に玉川学園に転入学。そんな原さんに、バレエのこと、今回のコンクールのこと、学校生活のことなど、話を聞きました。

― 今回のコンクールで優勝した感想を教えてください。
原さん これまでにも多くの大会に出場してきましたが、これだけ大きな大会は初めてでした。でも予選の段階からとても楽しむことができました。最終審査の際、出だしの音が合わなかったのですが、開き直って踊ったことが良かったのかもしれません。今回、賞に選ばれるとは思っていなかったので、名前を呼ばれてびっくりしました。その日の夜は興奮して眠れませんでした。
― どんな気持ちで踊りましたか?
原さん 普段から、見ている人が幸せな気持ちになるような踊りを届けたいと思っています。そのために大切にしているのが、表情の豊かさです。映画『メリー・ポピンズ・リターンズ』の主人公が人々を幸せな気持ちにしているので、その表情を参考にしました。海外の舞台で踊ると、いい演技には惜しみない拍手をいただけるので、とてもうれしいです。

― 玉川学園での学校生活は?
原さん コロナ禍でもオンライン授業で学ぶことができるので、5年次に玉川学園へ転入学してきました。とても広くて、いつも新しい場所に来ている感じがします。5年生の時に教わった『緊張を解く方法』は、バレエでも役立っています。また将来は海外で踊りたいとも思っているので、英語の勉強に力を入れています。学校が終わるとスタジオに行って練習をしているので忙しいですが、同級生もみんなやさしく、毎日が楽しいです。
― 将来の目標は?
原さん マリインスキー・バレエのマリア・コーレワさん、ロイヤル・バレエ団のマリアネラ・ヌニュスさんや高田茜さんのようなバレリーナが目標です。手足を上手に使い、豊かな表現で見る人を幸せにできるバレリーナになりたいです。そしてさまざまな国を訪れ、経験を積みたいと思っています。
取材の最後に「YAGPのスタッフの皆さんにサポートしてもらい、審査員の方からアドバイスをいただけたことが、今回の受賞につながったと思います。本当に多くの人のおかげだと思っています」と今回の受賞を振り返り、周囲への感謝の言葉にした原さん。担任の金平直己教諭によると、クラスでは皆から「あすか! あすか!」と呼ばれ、いつも輪の中心にいる『愛されキャラ』とのこと。いつも感謝の気持ちを忘れないという姿勢がみんなを魅了し「愛されキャラ」につながっているのかもしれません。これからも玉川っ子として大いに活躍してくれることを願っています。
