７月７日の七夕の日、この日は年長組の子どもたちが楽しみにしていた「ロマンスカー遠足」の日でした。コロナ禍により実施できなかった「５歳児合宿（お泊まり保育）」の代替行事として、小田急電鉄と共同して計画してきたプロジェクトです。梅雨の晴れ間に幼稚部を出発し、玉川学園前駅に着いた子どもたちの前に、特別に貸し切った４両編成のロマンスカーが到着しました。いよいよ、冒険のはじまりです。

実は、この冒険に向けて、子どもたちは３週間かけていろいろな準備を進めてきました。「ロマンスカーにのるにはチケットがいるみたい」「なにをもっていこうかな」「えきまでならんであるくれんしゅうをしないとね」「みんなのやくわりをきめよう」夢の実現に向けて、子どもたちが主体となって、話し合いやグループ活動を進めてきました。しおりを作る「しおりがかり」、おやつの計画を立てる「おやつがかり」、「アナウンスがかり」や「しつもんがかり」、チケットを準備するかかりもあります。責任を持って協力して役割を果たすこと、安全に電車に乗るための社会体験など、主体的で協働的な学び「アクティブラーニング」の実践です。そこには、夢の実現に向かうための、リアリティのあるホンモノの学びがあります。

大好きな友だち、大好きな先生たちと冒険の旅から帰ってきた誇らしげな年長組の子どもたち。この活動を通して考えたこと、気づいたこと、学んだこと、そして車窓から見えた新鮮な風景は、きっと子どもたちの心に残り、新たな挑戦への意欲・原動力となっていくことでしょう。