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12年生の松井了子さんが、国際学生科学技術フェアに出場。世界の同世代と競い合う、貴重な経験を積むことができました。

2022.06.20

サイエンスクラブに所属する12年生の松井了子さんが、5月にアメリカで行われた国際学生科学技術フェア(ISEF)」にオンラインで出場。「科学のオリンピック」とも言われるこの大会で、世界各国から集まった同世代の生徒たちと各自の研究を競い合い、交流を深めました。

「梅酒の実験」

「国際学生科学技術フェア(International Science and Engineering Fair、略称ISEF)」は世界60以上もの国と地域から選ばれた約1,700人の高校生が、自分たちの研究成果を披露し合うコンテスト。半世紀以上の歴史があり、毎年5月にアメリカで開催されます。日本でISEFへの出場権を得るためには「日本学生科学賞(JSSA)」か「高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)」のどちらかに研究作品を応募し、入賞する必要があります。松井さんは2021年に「熟成梅酒が琥珀色になる理由」という研究で「第19回 高校生・高専生科学技術チャレンジ」に出場。上位入選を果たしたことでISEFへの出場が決定しました。今回、残念ながらISEFでの入賞は逃したものの、世界中の中高生や著名な科学者を前に臆することなく発表を行うという貴重な経験を積むことができました。また、この功績が認められ、文部科学大臣特別賞を受賞。ISEFでの発表を終えた直後の松井さんから話を聞きました。

英語力やプレゼン力を高めて臨んだことが、いい経験に

―― 発表を終えた感想を聞かせてください。

松井 まず、JSECで入賞した際に、こうした機会を得られるとは思ってもいませんでした。出場が決まってから毎日準備を重ねてきたのですが、それによって英語が上達したり、プレゼンテーションのスキルが高まったりと、成長できたことが一番うれしいです。ISEFの発表でも、その成果を活かすことができました。

出場した感想を話す 12年生 松井了子さん
インタビュー時はマスクを着用しています。
―― どのような準備をしましたか?

松井 ISEFへの出場経験がある先輩たちが所属する日本サイエンスサービス(NSS)というNPO法人で、大学の教員の方に提出書類の添削を行ってもらいました。論文の書き方などについても実体験を元にアドバイスしていただいたことが役立ったと思います。また、今回大きなハードルとなったのが、提出書類作成もプレゼンテーション、さらに質疑応答も英語だったということです。そこで2月からフィリピンの方を講師に、毎日25分の英会話レッスンをオンラインで行いました。単に英語が話せるだけでなくプレゼンテーションやディスカッションが行えるレベルが目標だったので、IB Programs Division(IBクラス)の理科の先生方にプレゼンテーションなどの練習に何度も付き合ってもらいました。

―― 実際のプレゼンテーションの様子を教えてください。

松井 一回の審査が15分で、それを13回繰り返します。冒頭の4分くらいで私が説明を行い、その後で審査員の方からの質疑に対応します。イメージとしては、ポスターセッションを何回も繰り返す感じです。私の実験自体が幅広い内容だったので、細かな部分から発展的な内容まで、さまざまな質問がありました。何度も繰り返すのは大変でしたが、前回の反省を活かすことができるし、「チャンスが何回もあるんだ」という風に考えました。最終的には相手の意図をくみ取って、それに対する答えを返せるようになったと思います。

オンラインでの発表の様子(審査終了後撮影)
―― 今回の発表の感想を教えてください。

松井 多くの人に支えられて、参加することができました。その過程でさまざまな意見をいただいたことが、自分の研究を顧みることにもつながったと思います。とても得るものの大きい大会でした。また今回、サイエンスクラブのメンバーにも準備段階でサポートしてもらったので、本当に感謝しています。

松井さんの指導を担当した、サイエンスクラブ顧問の木内美紀子教諭にも話を聞きました。
「松井さんはISEFへの出場が決まってからの約5カ月間、英語での資料作成や英語のレッスン、土日も研修に参加するなど、準備を重ねてきました。人生の中で“日本代表”を経験できる機会は滅多にありませんが、そのチャンスを最大限に活かす努力を行ってきたと思います。Secondary Program Division教育部長の長谷部 啓先生も『英語を母語としない生徒がこれほどまで英語でやり取りできるようになるなんて、感動だ』と言ってくださいました。松井さんにとって多くの財産を得ることができた大会だったと思います」。

日頃の研究活動を通して世界に挑戦した松井さん。彼女が今後どのような学問分野をめざし、どのような将来を選ぶのか、今から楽しみです。またサイエンスクラブの後輩たちにとっても、今回の松井さんの経験は、素晴らしいロールモデルとなるに違いありません。

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