【速報】「リジェネロン国際学生科学技術フェア2025」に参加した玉川学園高等部の生徒が文部科学大臣特別賞を受賞へ!
文部科学大臣特別賞の受賞が決定!
アメリカ・オハイオ州コロンバスで開催された「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2025」に参加した玉川学園高等部の生徒が、文部科学大臣特別賞の受賞者に選ばれました。表彰は2025年7月~8月頃に行われる予定です。
この賞は、世界規模の国際科学コンテストに健闘した者に対して授与される栄誉ある賞であり、国際科学オリンピック出場者と同等の評価を受けることになります。
玉川学園高等部の3名がチームとして受賞
受賞メンバーは、玉川学園高等部の生徒2名と卒業生1名です。
浦口愛彩さん(12年生・チームリーダー)
新倉里咲さん(11年生)
辻󠄀優里香さん(2024年度卒業生)
3名は、2024年12月に開催された「第22回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2024)」の最終審査において荏原製作所賞を受賞しました。その実績をもとにISEF2025へ日本代表として出場し、今回の受賞へとつながりました。



きっかけは玉川学園伝統の探究活動の授業「自由研究」
今回の研究のきっかけは「自由研究」の授業で3名が出会ったことです。この授業は玉川学園が全国に先駆けて取り組んできた探究活動の授業です。テーマの1つである物理の研究室に所属し、それぞれ”眼”に関する異なるテーマでの研究を行っていましたが、「視覚という共通点から互いの研究を統合することでより深い探究ができるのではないか」という指導教諭の矢崎先生の助言がきっかけとなり、一緒に研究を進めるようになりました。 学年の違いを超えて協働する中で、それぞれの視点を持ち寄ることができ、より多角的なアプローチが可能になりました。


自信をもって英語で発表!研究テーマは「人工眼球と錯視」
ISEF2025にて発表した研究テーマは、「人工眼球を用いたベンハムのコマの錯視現象の解明」です。参加した部門は Biomedical Engineering(生体医工学)で、全22分野の中でも生物学や工学の分野横断的な技術力と着眼点が求められる分野です。
彼女たちは、JSECでの研究成果をさらにブラッシュアップし、英語で発表しました。発表当日は教員が会場に入れないルールのため、生徒たちは自ら英語でプレゼンテーションを行い、質疑応答にも自身で対応しました。「基本的には通訳を使わず、自力で受け答えをしていました」と、発表会場に同行した通訳兼アドバイザーが生徒たちの様子を褒めていました。



同世代の研究者との交流で刺激を受ける
現地では研究成果発表以外にも世界中から集まった同世代の研究者たちとの意見交換や、参加者同士によるピンバッジの交換など、国際交流を深める貴重な機会があり、大きな刺激を受けていました。
また、大会終了後には、他の日本代表の生徒たちと共にコロンバス市内を観光。産業科学博物館COSIを見学するなど、現地の文化にも触れることができました。




貴重な体験を通して大きく成長!来年も再び挑戦!!
この国際大会への参加を通じて、世界を相手に自らの研究成果を発信するという貴重な経験を積み、大きく成長できました。
また、今回の成果をもとに、今後はより生体に近い条件でのモデル改良や、他の視覚現象との比較実験など、発展的な探究に取り組み、シンガポールで開催される国際的な研究発表会への出場も予定されています。さらに来年の世界大会(ISEF2026)への再挑戦を目標に、引き続き意欲的に「自由研究」での探究活動を続けていきます。
世界最大級の国際科学コンテスト「ISEF」
Regeneron ISEF(リジェネロン・アイセフ)は、米国のSociety for Scienceが主催する世界最大規模の高校生向け国際科学コンテストです。
【リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2025 概要】
開催期間:2025年5月10日(土)~16日(金)
開催地:米国オハイオ州コロンバス
参加国・地域:63
参加者数:1,657名
日本からの出場:17研究・25名
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