第58回 日本学生科学賞 都大会において、サイエンスクラブの生徒が、優秀賞、努力賞、奨励賞を受賞しました

2014.10.22

第58回 日本学生科学賞 都大会において、サイエンスクラブの生徒が、優秀賞2件、努力賞1件、奨励賞1件を受賞しました。
日本学生科学賞は、中学・高校生の理科系公募コンクールとしては国内で最も伝統と権威のあるものです。
10月18日(土)に、読売新聞東京本社(よみうり大手町ホール)にて表彰式が行われました。今後の研究活動にも、更に力を入れていきたいと思います。

【入賞者】

中学生の部

優秀賞「高吸水性ポリマーの応用」  8年 中間 暖

プラスチックといっても、様々な種類があります。中間さんは、5年生のときから、プラスチックの種類と性質について研究を始めました。中学生になり、沢山の水を吸収することができる「高吸収性ポリマー」に、特に興味を持つようになり、テーマを絞って研究を深めてきました。
今年は、高吸水性ポリマーの性質を生かし、生活に役立つことに応用できないかと考え「高吸水性ポリマーを利用して植物を育てる研究」と「高吸水性ポリマーを利用した燃料電池の開発」に取り組みました。
小学生の頃は、興味のあることを調べていただけでしたが、学年が上がり、研究が深まるにつれて、何か役に立つことにつなげたいと考えるようになり、環境にも配慮した研究となりました。

高校生の部

優秀賞「生ゴミを用いた色素増感太陽電池」  11年 廣田宗士・須藤香月

色素増感太陽電池は、現在、実用化に向けて研究されている太陽電池のひとつです。廣田くんと須藤さんは、色素として廃棄物(生ゴミ)を使うことで、より安全・安価で環境に優しい色素増感太陽電池の開発を目指しました。
最初は、キットを使って、色素増感太陽電池を作成しましたが、再現性が得られず、なかなか研究の本題に入ることができず、苦労しました。信憑性のあるデータが得られるよう、丁寧に工夫を重ねたこと、また、環境に配慮した研究姿勢も評価されたのだと思います。さらに、レポートでは、考察にも力を入れました。ブドウの皮から抽出した色素が、もっとも良好な結果となった理由を、色素の構造や吸収波長領域など化学的な根拠に基づいて考察するよう努めました。今後の発展が楽しみな研究です。

努力賞「風車に付ける風レンズについて」   11年 佐々木治人

風車発電の発電効率を上げるものとして最近発見された「風レンズ」について研究しました。本当に効果があるのか、どの程度向上するのかなどを調べました。
空洞実験の装置などは手に入らないのですが、測定装置を自作して工夫した点が特に評価されたと思われます。1つの結果から分かったことをもとに、更に仮説を立て次の実験を繰り返し、風レンズの基本的な特徴をつかむことができました。また、実験結果からわかることを考察するだけでなく、理論式から測定できない物理量の値を計算で求め、より深く考察できています。 実験精度を上げて、データ量を増やしていくことが今後の課題となります。
環境問題について考えられる、とても良いテーマの研究でした。

奨励賞「梅干しの抗菌効果」   10年 岡田紗弥

お弁当に梅干しがよく入っているのは、お弁当を腐りにくくするためだと、多くの人が思っているようですが、梅干しには、本当にそのような効果があるのかを科学的に検証しました。市販の梅干しは添加物が入っているかもしれず、そうすると正確な実験結果が得られないと考え、梅干しを自作して、研究に使用しました。
寒天培地を使用して菌が繁殖するかを確認した結果、梅干しの抗菌効果を証明することができました。梅干し以外の梅食品についても検証したり、梅干しのどの成分が抗菌効果を示したのか検証したり、結果を得るごとに研究を深めました。
生物の実験は、結果が出るまでに日にちがかかるため、大変なことも多くありましたが、身近な疑問について、自分で検証方法を考え、試行錯誤しながら、分かりやすいレポートをまとめることができました。