2020年・春 新型コロナウィルス(COVID-19)によるストレスの対応について
新型コロナウィルスの感染が拡大し、私たちの日常生活が大きな影響を受けています。
いつもと違う新学期を迎え、不自由な自粛生活が続くことに強いストレスを感じている方も多いのではと思います。不安や心配になったり、困惑したり、苛立ちや恐怖感を抱くなど、気持ちがざわつくことも増えているかもしれません。
こういった気持ちになることは、決しておかしなことではなく、未曽有の状況下では自然なことです。不安や恐怖などは、裏返せば、健康や安全を強く求める気持ちがあるからこそ生じてきますし、今起きている事態を真剣に受け止めている、ということでもあります。
不快な感情を無理やり抑え込もうとしたり、否定したりするのではなく、そのまま自然なこととして受け止め、今できるストレス対処を取り入れていただきたいと思います。
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〈ストレスの対処方法〉
- 友人や家族など、信頼できる人と話をすることが役に立ちます。電話やメールなどで連絡を取ってみましょう。あまり深刻になりすぎず、お互いに「言いっぱなし、聞きっぱなし」というモードで話せると、心が楽になります。
一方、ずっと家にいることによって、家族関係がぎくしゃくするような場合は、少し距離をとるように意識してみましょう。 - 在宅時間が長いと、生活が不規則になりがちです。適切な食事や睡眠をとりましょう。体を動かす機会も減っていますので、部屋でできるストレッチや体操などを取り入れてみましょう。動画などを参考にしてみるのもよいでしょう。密にならない場所があれば、散歩も気分転換に役立ちます。
- ストレスを紛らわせる手段として、喫煙、アルコールに頼ることがないように気を付けましょう。
- 正確な情報を選びましょう。医療機関や公的機関など、信頼性・専門性の高いところから情報を得るようにしましょう。インターネット検索は、次から次へと情報が与えられ、知らず知らずのうちに情報過多になり、疲労します。時間の制限を設けましょう。
- 不安をあおられるような報道に接する時間を短くしましょう。過度になると不安や混乱のもとになります。
- これまでの自分のストレス対処法を思い出してみましょう。過去に困難を乗り切ったときの方法を、今の状況でも取り入れてみましょう。
- 気持ちが不安定で課題などに集中できないときは、目の前の簡単な作業から初めてみましょう。「とりあえず5分やってみよう」という気持ちで取り掛かってみましょう。
- 困ったときに、どこに支援を求めれば良いのか、自分の周りにあるサポートを知っておきましょう。一人で悩みや辛さを抱え込まないようにしてください。
- これらの対応策は、公表されている以下の情報をもとに加筆したものです。
WHO Coping with stress during the 2019-nCoV outbreak
IASC新型コロナウイルス流行時のこころのケア Version 1.5(福島県立医科大学による日本語版) 2020年3月
- 友人や家族など、信頼できる人と話をすることが役に立ちます。電話やメールなどで連絡を取ってみましょう。あまり深刻になりすぎず、お互いに「言いっぱなし、聞きっぱなし」というモードで話せると、心が楽になります。
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保健センター健康院では、カウンセラーがご相談に応じています。現在、対面カウンセリングは休止中ですが、電話によるご相談は可能です。詳細はお問い合わせください。
今後の状況は逐次変わっていきますので、UNITAMAや保健センター健康院ホームページなどでご確認ください。