スタッフ便り
vol.2 2025.5.1
お酒(アルコール)との付き合い方について

みなさま、「嗜好品(しこうひん)」という言葉をご存じでしょうか?
【味や風味を楽しむ目的で摂取される物】を指し、飲食物ではあるものの栄養摂取が目的ではなく、言うなれば「楽しみ・趣味」のために摂取されている点が最大の特徴です。この嗜好品は主に、お酒・コーヒー・茶などがあげられます。
今回はこの中で「お酒(アルコール)」についてお話をしてみましょう。
お酒はなぜ飲みすぎはダメなの?
大量の飲酒を続けると肝臓だけでなく全身の臓器に障害が現れる危険性が上がり、さらに飲酒に耐性ができ、お酒の量がどんどん増えてアルコール依存症に移行してしまうこともあります。そうすると日常生活の優先順位が変わってしまい、常にお酒の事を考えるようになります。お酒が無いと体が動かない・授業中や仕事中に眠くなる・大事な約束も忘れてしまうなど日常生活に支障が出るようになってしまいます。
若者はとくに注意!
若者の飲酒は、自身の適正量がまだ把握できておらず、急性アルコール中毒につながりやすく、そして若いうちから日常的に飲酒することは、アルコール依存症等のリスクを増大させ、脳の萎縮や第二次性徴の遅れなどを招く恐れもあります。
また飲酒は事件・事故との関連も深いという特徴があり、若年層を対象とした調査では飲酒量に比例して右肩上がりで死亡率が上昇することが報告されています。
お酒と睡眠の関係について
近年コロナ禍という私たちの社会生活を脅かす事態が発生しました。それに伴い生活のリズムが乱れ、飲酒量が増加したり、飲酒しないと眠れないなどの睡眠の問題も多く聞かれるようになりました。アルコールは睡眠を浅くし利尿作用で中途覚醒や早朝覚醒の原因になり、睡眠障害を引き起こします。また容易に耐性を形成し、同じ飲酒量では入眠できなくなり次第に摂取量が増加し、長期化すると肝障害・アルコール依存症につながる危険があります。
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緑が眩しく光り輝いてくる5月、気温も上がりだんだんとお酒もおいしく感じる季節が近づいてきます。お酒についての正しい知識を身に着けて、上手にお酒と付き合っていきましょう!