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全日本コンクール出場 玉川学園吹奏楽部

2010.10.25

東京都吹奏楽コンクールで金賞を受賞し、
全日本コンクールへの出場権を獲得した吹奏楽部。
その息のあった演奏を支えているのは、
子どもたちの人間としての成長でした。

一貫校ならではの充実した指導体制

5年ぶり10度目。玉川学園の吹奏楽部は、全日本吹奏楽コンクール(中学校の部)への出場権を手にしました。現在は、10月30日に行われる本番に向けて、真剣に、かつ楽しく、練習に取り組んでいます。

一貫教育を行っている玉川学園では、中学の吹奏楽部も5年生から9年生まで、約80人の幅広い年代の部員で構成されています。コンクールに出場するのはそのうちの50人。メンバーは毎回オーディションを行い、中には6年生部員の顔もあります。

「広い年代の生徒が一緒に練習することで、上級生は“後輩に負けたくない”という気持ちが生まれ、下級生はレベルの高い環境で練習できる。一貫教育ならではだと思います。小学生だから、中学生だからといった壁を設けずに、良いところは良い、悪いところは悪いと、ストレートに伝えることで、子どもたちはいくらでも上達する可能性を持っている。そういう意味で、プロも素人も関係ないのが音楽なんです」。そう語るのは、非常勤講師として吹奏楽部のレッスンを行うプロのサックスプレイヤー・大貫比佐志さん。サックスに限らず、吹奏楽部の各パートではプロのコーチが熱心な指導を行っています。

幅広い年代の部員が、いま、ひとつに

しかし、幅広い年代の生徒が一緒に練習するのは、良いことばかりではありません。技術も集中力もばらばらな部員をまとめるのは、とても大変なことなのです。

部長の白井麻純さんは「はじめは誰も私の指示を聞いてくれませんでした。でも、毎日いっしょに練習を重ねるうちにわかり合えてきて、今ではみんなをまとめることができるようになったし、息のあった演奏ができるようになってきました」と練習の日々を振り返ります。

「全日本コンクールに出場するのは上手な学校ばかりですが、私たちも負けないように、今までで最高の演奏ができるようにがんばります」とコンクールに向けての意気込みを語ってくれました。

吹奏楽に打ち込むことが人としての成長に

玉川学園の吹奏楽部は、技術の上達だけを目的にしているのではありません。音楽によって、人間として成長することも、大きな目的のひとつ。音楽は、玉川学園が掲げる「全人教育」を行う上で、とても大切な要素なのです。

吹奏楽部を担当する土屋和彦先生は「夢中になって努力を続けられることがあるのは、子どもの成長にとってとても重要な要素。子どもが吹奏楽に夢中に打ち込む姿を見ることは、保護者の方の安心感にもつながっているようです」といいます。

さらに、音楽は人間としての基本的な力を培ってくれるとも。「吹奏楽は、一人ひとりがうまければ良いというものではありません。ときには控えめに演奏したり、逆にリードしたりといったバランス感覚、相手の演奏に合わせて自分の演奏を調整する人との距離感、常に先を読んでどう演奏するべきかを考えることも必要です。こうした人間的な力を身につけなければ、バンドとして上手に演奏することはできないのです」。

玉川学園の吹奏楽部には、“玉川サウンド”と呼ばれる独特の音があります。それは言葉で表現すると、やさしく、あかるく、のびのびとした演奏のこと。玉川サウンドは、こうした人間的な成長があって、はじめて生まれ出てくるものなのです。

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