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注目の国際展覧会を学生がプロモーション

2010.11.25

アジア4都市で開かれる国際展覧会のプロモーションを、
ビジュアル・アーツ学科の学生が担当。
ふだんは作品制作を学ぶ学生たちが、
社会との関わりのなかで得たものとは。

作品と社会の関わりを体感

10月15日~25日まで、横浜赤レンガギャラリーで行われた「アジア・ネットワーク・ビヨンド・デザイン(ANBD)2010 横浜展」。これは、日本・韓国・中国・台湾の4都市で行われている国際展覧会のひとつで、近年、アジアのクリエイターから大きな注目を集めている舞台です。

この展覧会のプロモーションを担当したのが、玉川大学芸術学部ビジュアル・アーツ学科の「エキジビジョン(国際展プロモーション)」という授業を受講する学生たち。ふだんは作品をつくる立場の彼らが、今回は“どうしたらたくさんの人に見てもらえるか”という問題に、手探りで挑戦しました。

展覧会を広めるためのさまざまなアイデア

展覧会のプロモーションには、実にさまざまな仕事があります。告知用のチラシをつくったり、雑誌・テレビ・Webなどのメディアを使った広告を展開したり。今回の展覧会についても、玉川の大学生はさまざまなアイディアを出し合いました。

しかし、良いアイデアがあるだけではプロモーションは成立しません。4年生の岡田彩香さんは「会場にアジア音楽を流して雰囲気づくりをするなどのアイデアを出しましたが、予算や使用会場の問題で実現には至りませんでした」と語ります。

そんななか実現させたのが、会場のある「横浜赤レンガ倉庫」周辺の地図を掲載したリーフレット。「会場に来るお客さんが、街の様子も楽しめるようにと企画。地図は実際に街を歩いてつくりました。昨年のANBDには作品展示で参加しましたが、作品を多くの方に見ていただくためには、こういう地道な努力が必要なんだと、今回はじめて実感しました」。

きびしい現実が未来の目標につながる

同じく4年生の中村彩香さんは、雑誌に情報を掲載してもらうために、出版社に電話をした経験が印象的だったと話します。「書店で雑誌を調べ、情報掲載をお願いするんですが、相手が忙しいときに電話をかけてしまって、厳しい言葉を返されたこともありました。それでも、全員で100件くらい電話をかけ、リクルート社のフリーマガジン『R25』に情報を掲載していただきました。卒業後にしたいと考えている、制作ディレクションの仕事につながる経験ができたと思います」。

また、3年生の鎌田詩織さんは「東京の美術館をまわってチラシを置いてもらったり、知り合いがつくっている自主制作誌に情報を掲載してもらったり、できるだけ積極的に取り組みました。ただ、テレビ局にプレスリリースを送ろうと電話したところ、とても厳しい対応も経験。でも、アートマネジメントやイベント運営の仕事に興味があるので、とても勉強になりました」と語ります。

仕事を体験することで必要なことが見えてくる

ほかにも、ユニクロとのコラボや、ツイッターを使った学生同士の情報共有、さらに、その展開に目をつけたデザイナーからの提案で生まれたWebサイト「あんたま通信」など、通常の授業では得られない経験をした学生たち。当日は、来場者の案内など会場運営も行いました。

作品はただつくるだけでは意味がありません。それは人に見てもらい、評価してもらうことで、社会のなかで意義を持ちます。それを、身をもって体験できるこの機会は、制作の立場に身を置く彼らにとってとても貴重なもの。社会との関係を大切にする玉川大学ならではのこの経験が、きっと彼らの作品づくりや将来の仕事の糧になるはずです。

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